現実での人間関係も、ネットと同じ感覚でいる人ほど人生にトラブルを招く
AIが何でも答えてくれる時代になり
相談事はもちろん
悩みの解決までしてくれるほどAIの技術は進歩しています。
様々な分野に進出し
AIによって各分野に革命の連鎖が起こっているような状態です。
AIが相談に乗ってくれ
更には悩みの解決までしてくれるんですから
人間の出る幕はどこにあるのでしょうか?
もはや心理療法
心理カウンセリングの出番はない?
このように何でも解決してくれる便利なツールに思われるAIですが
確かにAIは共感や解決策など提案してくれるというものの
字面を読む事はできても
人間のように心を読むということはできないのではないでしょうか。
人の微妙な情動を読み取って
心に寄り添った対応をすることは難しいと考えます。
AIが考える提案はしてくれても
それは一方的な提案をしてくるだけで
相談者に寄り添うという行為はAIには難しいでしょう。
例えばセッション中はどうしても沈黙の間が生じますが
AIはその空気感(人の情動)を読み取って
相談者に寄り添うことはできるでしょうか?
どうしても説明的、解説的な振る舞いになってしまうかもしれません。
つまり場を共有する
心を共有するということがAIには難しいんですね。
それはAIには人間のような“感覚”がないからです。
私は常々感覚とは心であり、心は感覚である
そして感覚が心を生む(生じる)と言っています。
AIによって救われてる
助かっているという人もいる中で
AIに人間の代わりはできないと言ってるのではありませんが
AIの力を借りてどうしたら良いのか解決策は見出だせても
自分で考えて、あるいは周りの力を借りて(サポートを受けて)
自分の力で困難を乗り越えていくといった
心の成長には繋がらないのかもしれません。
AIも万能ではない。
そして人も万能ではない。
お互いの足りないところを補い合って
より良い心の状態と成長につなげていきたいものです。



