人はなぜそんなに他人の事が気になるのか? ~芯のある人が持っている、強さの秘密~
日本語の乱れ
特に若者の日本語(言葉)の乱れはよく言われますが
言葉とは変化するものであり、進化するものとも言われます。
言葉は進化する。
この意味について考えていきたいと思いますが
例えば略語など、ある集団の中で使われる言葉を耳にすると
(集団の中でしか通用しない言葉)
その言葉を使用しない部外者にとっては言葉の乱れを感じます。
特に今の若い人から聞かれるような
とりあえず「やばい」と言っとけばいいような風潮や
何に対しても「かわいい」といった表現に対しては
ボキャブラリーの無さ(語彙力の低さ)しか感じないように思いますが
実はこれも言葉の進化の一つだと考えられるのかもしれません。
古来人類が使用してきた言葉は
初期の頃はそんなに複雑なものではなく
簡易な言葉のやり取りによってコミュニケーションが成立していたと思います。
そして現代に至るまで言葉は進化し続け
今では複雑な表現をどう受け止めるか(解釈するか)
発する側も受け取る側も無意識に駆使しています。
たとえ「やばい」や「かわいい」といった
語彙力のなさを感じるような表現であったとしても
人類の長い言葉の歴史を遡ってみると
その短い言葉の中にどれだけ複雑な情報が含まれてるでしょうか。
略語や簡易語のような
一見退化しているように思える言葉でも
言葉の歴史という全体から見れば
進化の過程を辿っている最中なのかもしれません。
ご存知のように
言葉というものは進化します。
今までも進化してきました。
そして今が進化の終わり(最終)ではなく
まさに最中であると言えるんですね。
いっときの、現代の価値観で言葉を捉えるのではなく
言葉という長い歴史を見て
どれほどまでに言葉が進化してきたかを知ることが出来ますし
そしてまた言葉が進化していくことによって
より複雑なコミュニケーションの形成へと発展し
今のような高度な文明社会を築き上げて来られたのではないでしょうか?
ただ生成AI(人工知能)の登場が
言葉の進化の危機を招いているのかもしれませんね。
(人類文明の危機?)
言葉は単にコミュニケーションや自己表現のツールだけではなく
文明を築く礎でもあると言えるのかもしれません。
心理カウンセリングにおいては
言葉での表現とともに
非言語でのコミュニケーションも重要なポイントになりますので
言葉の裏に隠された本当の気持ちや真意も併せて受け取りますが
やはりまずは言葉でのコミュニケーションが基本であることは変わりません。
このように言葉を見てみると
普段私たちが交わしている言葉たちも
文明社会形成の一翼を担っているのだと考えると
どこか感慨深い気持ちになりますね。



