手がキレイでないと認められないのか ~コンプレックスは物事を悲観的に受け止めてしまう~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

手(指)がキレイな人が好きという人がいます。

発言の意図にもよりますが
私はこの発言を聞くと残念に思います。

手がキレイかどうかは
手を洗わなかったり不潔にしているのでなければ
その人の意思でそうなっているわけではありませんし
例えばアトピーなどアレルギーの症状で手が荒れている人もいるわけで
そうした人たちの否定にも聞こえてくるからなんですね。
(キレイでなければ認められない、受け入れられないと、否定されているように聞こえる)

いくらスキンケアでキレイにしようとしていても
キレイにならない体質の人もいるわけです。

私自身もキレイではなく、どちらかというと肌荒れや傷が多く汚い部類なので
キレイな人が良い、好きだと聞くと
そうか、キレイでなければいけないのか、汚いとダメなのかと
私自身が(そうでない人が)否定されているようで惨めに感じます。

もちろん発言者にそういった意図はないと思います。
単純に自分の感想を発信しただけのことだと思います。

そう理解して受け止めようとしても
自分にコンプレックスがあると
どうしても良いように解釈するのはなかなか難しいんですね。

これはどのようなコンプレックスを抱えている場合でも同じように言えることです。

手がキレイに越したことはなく、理想ではありますが
私は逆に
手が荒れてたり傷ついてる人を見ると
可哀想に、手が荒れるほど一生懸命頑張って来られたんだなと
その人の苦労に思いを馳せます。(労をねぎらう気持ちに)

しかしこの思いも
コンプレックスを抱える人にとっては
お前に何がわかるんだと卑屈に捉えられるでしょう。

コンプレックスとは厄介なものですね。

誰が悪いのでもありませんし
コンプレックスを抱えてるだけで悲観的に捉えてしまう。

もっとも、手がキレイな人が好きという発言は
女性に多く聞かれる発言ですが
それくらい自分の手はキレイでない、キレイな手になりたい(理想だ)と
悲観的に(いわゆるコンプレックスとして)受け止めている女性が多いのかもしれませんね。

自分のことが好きになれなければ
これほどしんどいことはありません。

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専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

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