有名無実、無価値な人権 ~私たちの身の回りのどこに人権がある?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

「人は生まれながらにして自由で平等な権利を持つ」と世界人権宣言にもあるように
どこに行ってもどの分野においても人権のことが強く言われます。

しかしそんなに、そこまで言われるくらい尊重されているでしょうか?

学校や仕事の業務でも
半ば強制的に携わってるような状況ですし
自由と言いつつ何かと規制や規則があり、拘束や束縛によって不自由を強いられています。

ただ勘違いしてはならないのは
ここで言う自由とは個人のわがままのことではないということ。

とは言え人権を尊重しようにも
小さな子供の人権についてはどうでしょうか?

よく子供の人権と言われますが
人権そのものは子供であっても誰にでも平等にある権利ですが
実際子供に人権なんてないに等しいのではないでしょうか?

子供が何か権利を主張したところで
主張自体は尊重してもその主張が受け入れられる例は数多くないでしょう。

成人してからであっても
まず個人の主張(権利)なんて受け入れられることはなく
大抵は制度や社会の波に飲み込まれてしまうのではないでしょうか。

そんな名ばかりで無きに等しい人権とは何なのでしょうか?
そしてそんな人権を保証してくれるものは何?

誰かが保証してくれるものではありませんし
もし誰かが保証してくれるものなら
そこに拘束力が生じ、取り締まり(抑制・抑圧)の対象として
厳しい規制や軍事力の行使に繋がります。

人権そのものは誰しも平等に有していても
その有効性については疑っていたほうが賢明なのかもしれません。
(そんなものはないものと考えておく)

そもそも誰もが権利を主張してばかりいては
争いが絶えない世の中になってしまいますし
現に世界各地で権利を主張して紛争や戦争が起こっています。

お互い権利を主張して争いが起こるのが人の世ですよと言っているのが
人権が伝えている真意なのかもしれません。
(だからこそもっとお互いを尊重し合いなさいということ)

親子関係、学校や職場での上下関係といった人間関係全般において
まず人権なんてないに等しく、丁寧に扱われてませんよね?
綺麗事でしかないのが現実です。

そもそも普段の生活の中で
人権を意識することなんてありますか?

まずはそこから(身の回りから)始めていかないと
高らかに宣言を謳っているだけではどこか遠い他人事でしかありませんし
どういった取り組み方や向き合い方が必要なのかを身近な人たちで考えていくことで
ようやく人権が生きてくるのかもしれません。

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専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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