昨今の物価上昇は時代の転換点か ~時代による物価水準推移の歴史~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

近年はもうずっと物価高が言われ
最近ではコメ価格に野菜の高騰が続き
電気といったライフラインのエネルギー分野の値上がりも
私たちの財布に優しくない状況が続いています。

そもそも物価高の始まりのキッカケになった印象として大きいのは
鳥インフルによる鶏卵価格の高騰ではないでしょうか。

物価の優等生と言われた卵の価格が高騰し
以後下がることなく(元値を回復することなく)
そのまま高値を推移してますよね。

私はこれらの物価高は
生産や供給が追いつけば自然回復するものではなく
このまま定着して落ち着くのではないかと考えます。

と言いますのも
昭和の時代まで遡ってみてください。

昭和の後半からバブル期と現在を比べれば
食材から定食価格(食堂メニュー)に
どうしてそんな値段で売られているんだと驚きませんか?

当時を生きてきた人にとっては
そんなときもあったなと懐かしく感じるかもしれません。

自販機の飲料でも平均100円以下で買えたものが
昔のペットボトルや大容量の価格と同じ水準となり
今や普通の容量や缶コーヒーでも百数十円のものが当たり前になってます。
(当時と比べて平均30円~50円の値上がりでしょうか)

この様に物の値段は全体的に値上がりしてますが
果物で言えばリンゴなんかは顕著で
昔は数玉で100円程度の値で買えたものが
今や一玉で百数十円、数玉であれば五・六百円ほどはしています。

私はこれが時代による物価の転換期だと考えるんですね。

つまり現在と比べるから昔のほうが安かっただけで
昔は昔でその当時は特別安かったわけではなく
その価格帯が当たり前だけだったということです。

そして時代(価格上昇の転換点)を経て
その値上がりしたままの水準で推移したものが
現在の価格としてそのまま定着してしまう。

ですから時代の変化と同じ様に
現在物価高などと言われている状況は、次第に以前の価格に回復していくわけではなく
現在、これからの当たり前になっていくのではないでしょうか?

もっと先を読めば
百年後から現在の価格帯を振り返ったときに
現在のこの時代は物が安かったんだなと驚かれるかもしれません。

もちろん元値に回復する物もあると思いますが
私は今、この物価高の状況はこれからの標準になっていくのではないかと
時代を振り返って考えるのですが
皆様はどのようにお考えでしょうか?
以前のようにお米5キロが安売りで1000円台で買える日が戻ってくると思われますか?

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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