自分にとって有益な情報が有害になる ~フィルターバブルにご注意を~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:メンタル・メディア・ネットカルチャー(話題性・関心事)

コラムでも日記でも
何か文字にする、文章を書くという作業は苦労を伴うと思いますが
誰か人に見てもらう前提で記事にする場合
内容然り、どういった表現を用いるのかによって
記事の印象も大きく違ってきます。

取り扱うテーマにもよりますが
SNSなどでの誹謗中傷のように
批判的な内容の記事は比較的容易に書くことが可能でしょう。

とはいえ批判的な内容の記事というのは
同意や同感を得られる場合を除いて
一般的には不評や反感を買ってしまいます。

正直万人受けするように
好印象の記事を書くことは可能ですが
批判を恐れて良いことばかりを謳う(打ち出している)記事には
危険もはらんでいるので注意が必要です。

例えば栄養サプリや健康食品など
健康効果を謳う宣伝記事を想像してみるとわかるように
摂取するだけで効果が得られるような
製品に対して有利な(利益になる)ことしか書いてありません。

わざわざ不利益になることは書かないでしょうし
この事自体は問題ではないのですが
何の疑いもなく宣伝文句を鵜呑みにしてしまう事の危険性は
改めて言うまでもないと思います。

製品に対する直接的な印象はともかく
健康効果を得られることに対する記事内容そのものには
悪い印象は持ちませんよね?

にわかには信じられなくても
どちらかと言うとホントかどうか一度試してみたいなど
好意的に受け止めると思います。

このように批判的な内容を省いて
読み手にとって有益な情報(好感を持てる内容)のみを発信することで
その記事は好感を得られる記事になるわけです。

ですが先程も申しましたように
読み手に有益な情報のみに偏ってしまうと
(批判的だったり自分にとって有益ではなかったり
自分と考えを異にする反対意見の情報が一切省かれてしまうと)
読み手にとっては心地良いかも知れませんが
本当に必要な考察力や判断力など、考える力が衰えてしまうんですね。
(自分で考えられなくなり、情報に踊らされるようになる)

だからといったわけではありませんが
私は好感を得られるような記事ばかり書くようにはせず
批判的であっても(好意的ではなくても)
多角的な観点からの情報を発信するように努めています。
(個人的な見解は含まれていますが)

皆様ももし自分にとって不愉快に感じる記事を見かけたとしても
特にSNSなどの情報に乗せられてしまわないように
冷静な判断力と考察を持って対処して(受け止めて)ください。

ひと度冷静さを欠いたり判断力を失ってしまうと
詐欺に引っかかったり事件に巻き込まれるなど
危機に対する察知能力や対応力の欠如にもつながってしまうことをお忘れなく。

皆様にはぜひ客観的な思考能力を身につけていただきたいと思います。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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