マスクをするとどうして皆同じ顔に見える? ~同一化現象による影響~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:なるほどおもしろ心理学

特にコロナ禍によって皆マスクをするようになってから
見る人見る人皆似たような面持ちになり
一見しただけでは誰が誰だかわかりにくくなりました。

実はこれには同一化現象が働くからであり
この同一化現象というのは
パーツの少なさだったりパーツが減ることによって起こるんですね。

どういうことかわかりやすく言いますと
学生服や企業での統一された制服姿になると
皆平たく一様になり、個性が制限されるため似たような格好に見えるわけです。

それでも制服姿はまだ髪型などで多様性が生まれますが(要素が増える)
私服などファッション要素が加味された場合よりかは個性は制限されます。

少年野球でも、同じユニフォームで丸刈り姿では
服装が自由なときに比べて個性という多様性は失われます。

つまり一つ一つパーツが減っていくことによって個性は消失し
同じ格好をすればするほど平均化や統一感が生み出され
皆同じようになってくるんですね。

それが顔のパーツにも同じことが言え
顔のパーツの特徴的なものに、目、鼻、口がありますが
それらパーツを失っていくと(マスクによって隠してしまうと)
皆同じ一様に見えてくるのです。

そして顔の輪郭もパーツの大きな構成要素になりますから
その輪郭をマスクで覆うことによって
更に特徴を大きく失うことに繋がります。

ほっかぶり(頬被り)などフルフェイスで顔を覆っても同じことが言えますよね?
一見したところ誰が誰だか見分けがつきません。

そして残されたパーツのみで識別する必要があるので
私たちの脳内で自然にパーツのグループ化が行われるために
顔の個性である特徴が消えて皆同じように見えるようになるわけです。

パーツが多ければ多いほど特徴が多いため
個性が際立ち個を判別しやすくなるという仕組みなのです。

完全防備でフルフェイス(帽子)、マスク姿、同じメガネの装着に同じユニフォームを着用すれば
もはや体格の違いしか識別できなくなり
それが誰なのかたちまち認識できなくなるでしょう。

つまりパーツが多いからこそ違いを認識しやすくなるのであり
そのパーツが減れば減るほど判断がつきにくくなるのです。

マスクの着用によって個性が失われ
誰が誰だか判別できなくなり、皆同じ顔に見えるようになった一方で
あまり注目されず目立ちたくないシャイな人にとっては
マスクのような特徴を消失させるアイテムは重宝されるわけですね。
(花粉や乾燥対策でもなく年中マスクをしていたり、思春期の女性に多く見られる特徴)

もちろん同一化現象だけが全てではありませんが
マスクで皆同じ顔に見える現象の仕組みがおわかりいただけましたでしょうか?

マスクしてる人を識別したければ
もはや他の特徴を探し出して識別するしかありませんね。

恐ろしやマスク化現象、コロナ禍!

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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