タイパが逆に非効率を生む現場 ~タイパは人から考える行為を奪う(機会を失う)~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理カウンセリングについて

動画の倍速視聴など
タイパと言われるタイムパフォーマンス(時間効率)が重視されるようになり
いかに効率よく時間を有効活用できるかが求められる時代になりました。

もちろん効率の良い時間の使い方ができると
人生の過ごし方にも大きく影響しますが
効率ばかりを求めて大切なことまで見失ってはいけません。

タイパとは真逆の非効率な取り組み。
そう、心に抱える悩みの問題です。

私も心の悩みに寄り添う者の一人ですが
私がカウンセリングのセッションを通して感じるのは
タイパ重視な人と、効率にとらわれずにじっくり向き合う人とでは
心の成長具合に差があるということ。

タイパの効率ばかり求める人は
早く解決に至るための助言(アドバイス・解決策)ばかり要求され
結局は時間内に得られるものが何もなく
不満やストレスを抱えるだけに終わるんですね。

時間に囚われて大事なものを見失ってしまっているのです。

時間ばかりが気になって解決には至らないし
効率の悪さにストレスばかり溜まり
大事なものが見えないまま(大事な視点に気付けないまま)
無駄な時間を使わされたと目先の状況しか見えていません。

困難を乗り越えていく道のりは
長い時間をかけてこそようやくたどり着ける目的地があるのに
(目的地=ゴールの終わりではない)
時間のことばかりを気にしてその道のり(過程・行程)を飛ばしてしまうということは
目的もわからないのにただ闇雲に歩を進めようとしているだけです。

つまりなぜそうなっているのか?を考えようとしないため
とにかくどうしたら良くなるのかばかりが頭にあり
早く抜け出したいことばかりを考えているからいつまで経っても出口が見つからないわけですね。
(考えてるというより願ってるだけ)

そう、自分で努力をしようとしていないからです。

自分で努力をするということはとても労力が要り
時間のかかることです。

最初から用意されているものを手に入れるのと
一から自分で作り上げるのとではその差は歴然ですよね。

しかし最初から用意されているもの(誰かが用意してくれたもの)を手にしたところで
何か自分の経験になるでしょうか?
身につくものがあるでしょうか?

反対に、自分の力(努力)で一から作り上げたものは
その工程の一つ一つが自分の経験となり、人生の糧となるわけですね。

そこにタイパの出る幕はありません。
(むしろタイパの考えのほうが非効率)

簡単に言いますと
時間を気にしながら取り組む人と
時間も忘れるくらい集中して取り組む人とでは
心の成長具合にも違いがあることをセッションを通して実感しています。

心の悩みに向き合う際
真にパフォーマンス(効率)となるのは
タイパを求めないということ。

もし自分の悩みは心の悩みではないし
単に手っ取り早く解決方法を知りたいだけなら
わざわざ人に相談しなくても
自分でネットで調べればいくらでも情報は載っているでしょう。

自分で調べる努力もしたくないから人に相談するのかもしれませんが
ここまでこのコラムと向き合われてきたあなたなら
きっと努力することの価値にお気づきでしょう。

私はそんなあなたをサポートさせていただきたいと思います。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

宮本章太郎プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心理カウンセリングのプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都のメンタル・カウンセリング
  4. 京都の発達障害
  5. 宮本章太郎
  6. コラム一覧
  7. タイパが逆に非効率を生む現場 ~タイパは人から考える行為を奪う(機会を失う)~

宮本章太郎プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼