避難生活と緊急避難とは別物 ~必要な支援物資より、必要な支援物資は何か?を把握する~

宮本章太郎

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テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

避難生活(一次避難)を経験したことのない人にとっては
被災地、被災者にとって今何が必要なのかわかりません。

とにかく支援物資を送ることだと考えるかもしれませんが
送るといってもニーズのない地域に物を送っても
それは一方的な送りつけでしかありません。
(善意の押し付け)

何でも送れば良いというわけではないんですね。

何が必要で何に困っているのか?
まずは現地のニーズを知る必要があります。

そしてニーズは時間や状況とともに変化していくものである
ということを忘れてはなりません。

しかしニーズや状況を知ることは簡単ではありませんので
避難生活に必要な物の印象として大きなニーズが考えられる支援物資としては
水と食料、寝具や防寒用としての毛布
寝床の確保とトイレの用意といったところでしょうか。

後は備品など細々した物も必要になってきますが
中でも忘れてはならない大きな影響があるものとして
歯磨きなどのオーラルケア用品が挙げられます。

いくら食料が行き届いていたとしても
歯の衛生が保たれなければ歯を失うことはもちろん
やがては大病を患ったり肺炎を起こす可能性も出てくるでしょう。

その時はそれでよくても(凌げても)
徐々に健康被害へと体を蝕んでいくわけです。

歯(口腔ケア)やお風呂(浴場)、衣料といった支援に関しては
今緊急に必要ない(急を要さない)ものとして
どうしても後回しに考えられがちですが
衛生環境こそ避難生活には欠かせない健康対策だと言えます。
(運動習慣もありますが、今回の支援物資の話とはまた違います)

今必要ないかどうかで判断したり
とりあえずこれが要るだろうと思ってニーズも把握せず
一方的な善意の押し売りをしないように気をつけたいものです。

とにかくまずは現地の声(ニーズ)を聞くことが必須、先決ですね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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