LINEのお手軽感覚と人間関係 ~そこに相手の事情は存在しない~
近年若い人の間でレコードが人気だそうです。
レコードに限らず
昭和レトロのように時代回顧であったり
年代物が愛され復権が言われています。
とはいえ私たちの年代であっても大正ロマンや明治維新
更には幕末維新といったように
時代回顧は各年代、各世代によって繰り返されるようです。
ところでなぜ若い人の間でレコードが人気になっているのかと言いますと
近年音楽を聴く機会や環境というのは
直接スマホにダウンロードして取り入れたり
音楽をいつでもどこでも手軽に聴ける環境が整っています。
言い方を変えてみますと
もののついでや片手間に聴くことができるのです。
お気に入りの曲やアーティストの音楽を手軽に
そして気軽に聴ける時代になったからこそ
たとえ良い音楽(洗練されたセンスの良い音楽)であったとしても
その音楽の持つ真価をダイレクトに感じ取ることは困難なんですね。
楽曲の良さを理解しているつもりであっても
そうして手軽に耳にしてしまう視聴環境というのは
その品質の良さを最大限には味わえないのです。(堪能できない)
ところがその音源を一見音質(再生・再現機能)の面でデジタルより劣る
「レコード」で聴いてみるとどうでしょうか。
音質で劣っているレコードのほうが
人の感性に直接響いてくるんですね。
それは手軽になった視聴環境から
レコードプレイヤーというわざわざ手間のかかる工程もそうですし
レコードでの視聴はその環境に身を置いて
つまり音楽を聴くこと(堪能すること)を目的として聴き入るはずです。
そして音量も映画館で聴くような豊かな音量で流され
たっぷり身を委ねて音楽を堪能するのではないでしょうか?
だからこそレコードから流れる音楽に聴き入り
すぐ近くでオーケストラの演奏を聴いているような感覚を覚え
その音楽の持つ魅力を最大限にたっぷりと堪能できるからこそ
人はレコード音源の魅力に引き込まれるわけですね。
そして若い人ほどその刺激が新鮮なのです。
どうでしょうか。
何でも流行るのには理由があります。
もちろん理由は一つだけではないですし
考えられる要因は他にもあるでしょう。
そしてどれか一つが正解といった答えのある話ではありません。
こうして手間暇のかけたもの(対象)には愛着が湧くのかもしれませんが
皆様はどのようにお考えでしょうか。
人生も手間暇をかければ愛着のある
洗練されたものに育て上がるかもしれませんよ。