無責任な安楽死の否定
寒いのより暑いほうが耐えられないという方が言うには
寒いのは着込んだら凌げるけど
暑いのは扇風機とか回してもどうしようもないということ。
確かにおっしゃるとおり
寒いのは着込めば何とか凌げますし
暑いのは扇風機を回したところでどうしようもないと思います。
ただ皆さん勘違いしてらっしゃるのが
確かに寒いのは何とかできても
冷たさはどうしようもできないんです。
そう、問題は寒さではなく“冷たさ”なのです。
吹き込む冷気
痛みに近い感覚で身体的ダメージを負うような冷たさは
いくら衣服を着込んだところで凌ぎようがないですし
お布団や毛布などに包まっていたとしても冷気が侵入してきます。
屋内に閉じこもって寒さからは逃れられても
冷気は空間そのものを冷却してきますから
空気も建物全体も冷やされて逃れようがないんですね。
暖房機器で暖まってたとしても
その環境から離脱すればたちまち冷却されてまた冷たくなります。
ですので暑さや寒さがどうのこうのという以前に
まずもって凌げるか凌げないかの問題ではありません。
ここがよく勘違いされる問題なのかもしれませんね。
問題は寒さではなく冷たさだった。
わかってるようで意外とわかってなかったのではないでしょうか?
寒さは着込んで凌げたとしても
冷たさ(冷気)は着込んだだけで凌げますか?
冷気は生活(活動)する上では凌ぎようがないんです。
しかし最重要事項は凌げるかどうかという問題より
寒さや冷たさによる肉体的ダメージの問題です。
たとえ冷たさを凌げたとしても
冷気や寒気を完全回避できるわけではないですし
しもやけや凍傷、あるいは心筋梗塞といった他の病に至るような
肉体へのダメージこそ大きな問題なんですね。
単純に寒いだけだったり冷たいだけなら
凌ぐ方法はいくらでもあると思います。
しかし冷気の影響による肉体的ダメージに対しては
凌ぐというより対策や対処が必要になるので
単に寒いか冷たいかといった小論争で済む問題ではありません。
要は暑いのか寒いのかということより
暑くても寒くてもその時々でしっかり対策をしていくことではないでしょうか?
結局暑さも寒さもどちらも凌ぐことはできますが
肉体へのダメージ(精神的な問題より身体症状)こそどう対処していくのか
考えていかなければならない問題だと思います。