人生を楽しむには、ビジネスライクで生きる!
皆様は認知症に対してどのような印象をお持ちでしょうか?
自分がわからなくなる、周りに迷惑をかける
暴れたり理解力がなくなり、意味不明な言動の繰り返し
家族での介護など手に負えなくなる(介護疲れ)といったように
厄介な病気のように思われているかもしれません。
今聞いたばかりのことも忘れたり、食事をしたのに食べてないと言ったり
認知症=物忘れの印象が強いでしょうか。
しかし認知症の人はそうでない人(健常者)と何も変わらないんですね。
確かに明らかにおかしかったりするので
健常者のように思っていると理解のできない部分が多いかもしれませんが
認知症の人も認知症になる以前は健常者だったわけで
そこから全く違う何者かになったわけではないんですね。
まるで別人のように感じることはあっても
認知症になった“その人(当人)”なだけであって
健常者と同じ人格があることを忘れてはなりません。
そうです。
つまり認知症になったら人格まで失うわけではないのです。
認知症という症状が“その人らしさ”を失わせてるだけであって
認知症によってものが憶えられなくなったり忘れることがあっても
人格を失ってしまったわけではないのです。
人格とは記憶や自分の意思があるかどうかとは別物です。
認知症の段階や症状によっても違うので一概には言えませんが
自分の意思でやろうとしてる事があっても思うように行動できなかったり
(それこそ忘れてしまったり)
認識そのものが以前の状態とは変わってしまい
自分の意思形成や意思決定が健常時のようにうまくできなくなっている状態が
認知症の一つの特徴だと考えていただければ少しは理解につながるでしょうか。
人格はあっても自分をコントロール(自由に制御)できなくなっている。
このように考えますと
健常者に向かって(健常者同士で)相手を認知症扱いしないように
認知症の人が相手でも同人格者として接する必要があります。
自分(健常者)が仕事などでミスをすることが多かったり
物覚えが悪くすぐ忘れてしまう
あるいは方向音痴など地理が苦手というだけ
内実は認知症と変わらないのに認知症だとはなりませんよね?
このように認知症だからといって
何か得体の知れないどこか怖い人のように思い込まず
認知症という病を抱えている、健常者と同じ人格者だと思って接してみてください。
認知症に限らずどんな人でも一人の人格者として相手を見ると
何らおかしな人、厄介な人ではなくなると思いますよ。
もしそれでも変わった人のようにしか思えないなら
自分もまた他人から見たら変わった人であるということをお忘れなく。
認知症もそんな状況(偏見)と変わらないということ。