雑踏事故の責任転嫁問題 ~我先にの群集心理がもたらす「人災」~

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

群集事故による被害について
過去には韓国で起きた大規模な雑踏事故によって
かつてないほどの大勢の死傷者が出たり
日本国内でも明石大橋の群集事故など度々ニュースになります。

人気アイドルグループやバーゲンセールの会場などでも
人が集まるようなところでは常に危険が伴います。
(まさに殺到すると言える状況に)

このような事故が起こるたびに
警備体制の不備や政府(もしくは管理運営組織)の責任が問われますが
もちろん被害に遭った側からすれば当然の主張かもしれませんが
誰の責任かと言えば自己責任ではないでしょうか?

本来自分が負うべき責任でも
失敗でも何でも人は常に誰かのせいにしたい生き物なのです。
(そういう生き物)

警備も何も、わざわざそういうところに自ら出かけて行って
何かあったら文句を言う。

そんなの誰の責任でしょうか?
誰が護ってくれるのでしょうか?
護ってくださいとどこかに依頼でもしたのでしょうか?

だったら例えば管理運営組織に危険ですからこうしてくださいと言われて
はいそうしますと皆素直に従いますか?

ハロウィーンイベントのDJポリスにしてもそうですけど
全く聞く耳を持たずに好き勝手(自由に)行動してるじゃないですか。

そういった状況で被害に遭われ
大勢の死傷者が出たという事態に対してはお悔やみ申し上げますが
それでどこかに(何かに)責任を問うのはお門違いだと思います。

特に小さなお子さんが犠牲になられたケースでは
弱者に対してやはり悼みや憤りの気持ちから
どうしても責任転嫁の傾向が強く表れますが
例えそのようなケースであっても
だったらそんなところに連れて行った者の責任はどこにあるのでしょうか?

どうしても感情的になってしまうのはわかります。
しかし自分には何の責任もなく
何でもかんでも誰か他人の責任なのでしょうか?

大規模であるがゆえにということもありますが
あまりにも責任転嫁が酷いと思えるんですね。

起きてしまった事態に対してではなく
その責任を運営・警備体制のせいにする。

エスカレーターやエレベーターのような
機械の整備点検(メンテナンス)不良・不備に対してならわかりますが
このような事態を人災と言ってしまうなら
マナーの悪さや我先にといった群集心理がもたらす
自己責任への欠如に対しての人災だと私は思います。

それを誰か人のせいにして責任転嫁する。

本当に群集心理(集団がもたらす影響力)こそ
人災だと言えるのかもしれません。
(例えば同調圧力などもこれに近い影響力を持っている)

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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