超ゴム理論の応用 ~年齢によって時間の感覚に違いを感じるワケ:前編~
古いものや古いということは大抵嫌われるものです。
古くなったもの、中古品、人であれば老いて古くなっていくなど
古いということにあまり良い印象はありません。
例外としてレトロや懐かしいもの
あるいはヴィンテージといった風情があるものに関しては
同じ古いといっても値打ちが生まれ好まれるケースもあるでしょう。
しかし基本的に古いというものには良いイメージがありませんが
そんな中にあって古いことが好まれる分野があります。
それは宇宙の分野です。
歴史に関しても同じことが言えるかもしれませんが(古いことが好まれる)
歴史もいわば時間のことですし(遡る)
宇宙も同じ時間そのものでありますから
歴史と同様古いことが好まれるものなのかもしれません。
宇宙の分野で古さが好まれるのは
もちろん宇宙の始まりやその起源に迫れるからであり
古ければ古いほど興味や研究対象として好まれるのです。
ただ私から言わせてもらえば
宇宙や時間の古さとは決して過去でも始まり(起源)でもなく
すでにあるものでしかないと言えるんですね。
過去は遡るものでもなければ古いものでもなく
時間の概念そのものの捉え方がそもそも違うわけです。
過去や宇宙の始まりは古いものではない。
だからといって新しいものでもないですが
決して古いということではないんですね。
宇宙は古ければ古いほど好まれるというのは
実は時間の概念から考えるとおかしな表現の言い方になってしまうのです。
宇宙は新しくも古くもないということ。
つまりただそこに“距離”があるだけなのです。