次々と問題を生み出す、自己中心的な考え方
死に対する恐怖をどのように拭い去り、克服すれば良いのかと言いますと
まず天国や地獄、極楽といった世界があるという人間の理屈(思い込み)から脱すること。
それが解脱。
天国や地獄というと宗教の話と思われがちですが
そうではなくてむしろ科学的な観点から紐解いていけば
ブッダの言う苦しみの世界から解放されるわけですね。
ただし苦しみがなくなるという意味ではありません。
あくまで正常思考によってこの世界の現実を理解するということです。
実際そういう世界があるかどうかは関係なく(あってもなくても関係ない)
天国や地獄、創造主とか余計な考え(思考)を省いてしまうことで
今ある現実のみに集中することができます。
天国や地獄、そして宗教というのはそもそも人間が考え出したものであり
もし異星人のような異世界のようなところからもたらされたものであったとしても
今ある現実にはそんな確証はどこにもないわけです。
天国や地獄も同じ。
わかっているのは人が死んだら自然に還るだけですし
死んだらどうなるのか、天国や地獄に行くのかなんて話も
人間が言っている理屈に過ぎません。
だからといって宗教やそういった世界の存在を否定しているのではなく
ここで重要なポイントは
“そんな世界があってもなくても関係ない”ということ。
何かわからないことに考えを巡らせるからこそ
死んだらどうなるのかとか死の恐怖が巡ってくるだけで
死のうがどうなろうが今この現実は現実でしかないわけです。
とにかくこの現実に天国も地獄もないというのが事実(現実)であり
科学的に考えれば(というより自然に考えれば)
死んだら自然に還るだけでしかありません。
このことを理解して(つまり解脱して)しまえば
死に対する恐怖を遠ざけることができるということなんですね。
死後のことより今この現実を考えること。
(死んでからのことなんてどうだって良いというように、意識を向けることすらしない)
解脱したからと言って苦しみから解放されるわけではありませんが
(死も苦しみですから完全に消え去るわけではない)
この解脱ができなければ人はいつまでも囚われの無間地獄の中に生きなければならず
死への恐怖からいつまでも解放されることはないでしょう。
ですのでまずは天国や地獄なんて囚われの意識(概念)から完全に脱すること。
そうすれば死への恐怖を遠ざけられ
実際あってもなくても今ある死に対する恐怖というものはなくならないのですから
その現実を受け入れて(認めて)科学的に考えてみることです。
本当に実際あるかどうかとは関係なく
そのように考えることによって死への恐怖を遠ざけられるということを言ってるんですね。
その後のことは知りません。
どうなろうと死ぬことに対する恐怖さえ拭い去ってしまえば
今生きていて死んでからどうなるんだろうかと
恐怖に怯えながらこの世界で生きなくても良くなるのですから
あくまで一つの考え、思考方法として捉えてくださいね。
(ご注意願いますが、科学や宗教を否定したり肯定するものではありません)