人の購買意欲(衝動買い)についての心理学 ~つい衝動買いしてしまうのはものに対する価値基準が関係していた~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

皆さんショッピングをしていて、別に必要ないものなのについ買ってしまう事があると思います。

いわゆる衝動買いですが
購入に至らなくても購入しようかどうかと迷い
無性に買いたい衝動に駆られるのではないでしょうか?

これは自分の欲求が抑えられず
つい誘惑に負けてしまうからというわけではありません。
(もちろんそれもありますが)

では何が衝動買いに走らされるのかと言いますと
自分の持つ、もの(対象物)に対する価値観が影響してるんですね。
(自分の持つ“価値基準”に影響される)

例えばある商品に対して、市場の平均価格(相場)から
これは1万円前後の値段だと思い込んでいたとしましょう。

ではもしその商品が半額の5千円で売られていた場合。
どうでしょうか?
これは安い!買いたい!という衝動に駆られませんか?

別にそれが必要のないものであったとしても
こんなチャンスはない、この機会を逃すまいと
心の葛藤が生じると思います。

さすがにマイホームや高級車など
明らかに手が出ないというものならすぐに葛藤も収まると思いますが
もしそれが比較的手頃に買える食料品だったらどうでしょうか?

普段は気にも留めず、買いたいとも思わないものであっても
この機会にと購入を検討してみるかもしれませんね。

とはいえ自分が嫌いなものなら購入はしないでしょうけど
それでもこれ安いなとは思うのではないでしょうか?

つまりあるものに対する自分の価値基準によって
そのときに受けた印象(衝撃度)の差によって
心が揺さぶられてしまうからなんですね。
(普段無意識の、自然に植え付けられた価値基準)

ですので自分が持っている価値基準より大幅に低い
いわゆる衝撃値であればあるほど
衝動買いの欲求が抑えられずに負けてしまうわけです。
(え!?これがこんな値段なの!?といった具合の衝撃)

値引きシールの誘惑がいかに魅力的かということがわかりますね。
加えて期間限定、今だけ!ともなれば、ますます買わずにはいられません。

自分の価値基準が何にどれだけあるのか?
ある程度の水準を自分の中で把握しておくと
衝動買いをコントロールするための参考になるかも知れませんね。

といってもなかなか抑えるのは難しいと思いますが
つい余計なものを買ってしまって困っているという方は
自分のお金遣いの仕組みを学んで金銭感覚を養っていきましょう。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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