親密な関係においてDVはなぜ起こりやすいのか? ~他者とただずっと一緒にいるだけでストレスになる~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:人間関係・コミュニケーション

実は同じ人とずっと一緒にいるだけでストレスになるんですね。
特に何もしなくても、それだけでストレスになるんです。

しかも長ければ長いほど、長時間、長期間ずっと一緒に居続けるだけで
たとえ近しい人や親密な人であっても相手が誰であろうと無関係に
それだけでストレスになってしまうんですね。

親しい人の間でDVが起こりやすくなるのもこのためです。

他人だと自分に関わりがなく距離がありますので
DVのような問題は起こりにくいのですが
自分に近い親しい人にはどうしても行動が気になってストレスになってしまうので
そのストレスがDVへと発展しやすくなってしまいます。

人間は良くも悪くも自己中心であり、自分が主体(主観)でしか世界を捉えられませんから
周りにいる人や常に一緒にいる人であっても
それは人としてではなく自分にとっては環境の一部でしかないんですね。

自分とは違う他者であるということはわかってるのですが
人であろうと物であろうと
自分以外の周りの(展開している)世界というのは皆“環境”でしかないわけです。
(自分を取り巻いている環境)
(心理学的な難しい話ですが理解できなくてもそのまま読み進めてください)

ということは、周りにいる人達は自分の世界の登場人物であって
人生という舞台の単なる一存在でしかないことがおわかりでしょうか?

しかしその存在は自分の思い通りには動いてくれませんし(意のままにコントロールできない)
自分の嫌なことやしてほしくないことでも気にせずやってしまうので
自分の思い通りになってくれないことが一々気になってストレスになってしまうんですね。

だからストレスに耐えられなくなってついには手が出るようになってしまうのです。

だって周りにいる人達は自分という人生の舞台の登場人物であり
環境の中の一存在でしかないのですから。
頭や理屈でわかっている認識上としての他者とはまた違うのです。
単に自分の意のままに、コントロールできない存在でしかないわけです。

だからストレスになってしまうのですが
それでもいつも一緒だったりずっと一緒に居続けるわけではなく
普段から適度に距離をとっていると他者の行動が気になることがないので
DVなどの問題に繋がりにくくなります。

もちろん相手が何をしているのかと依存症のように常に気になっている場合には
相手を制御しようと束縛や監視行動をとってDVの問題も起こりやすくなりますが
通常適度に距離がある場合は物理的にもDVになりにくく
ストレスも感じにくくなるわけですね。

だからこそたとえ相手が誰であっても(特に近しい人ならなおさら)
なるべくずっと一緒に居続ける環境や状況を避けて(減らして)
DVの回避に向けて取り組んでいきましょう。

同じ人とただずっと一緒にいるだけでストレスになり
DVが起こりやすくなるということをしっかり認識しながら
たとえ親密な人であってもずっと一緒に居るようなことのないように
あまり長く一緒にいることのないように
お互い適切な距離を保って本当に最適で良好な人間関係を築いていきたいものですね。

人間関係のことでお悩みの方はご相談をお待ちしております。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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