共謀罪で政府が本当に阻止したいもの ~法案が目指している真の狙いとは~
ロシアとの北方領土返還交渉の問題で
先行して2島の返還を言われてますが
日本としては2島返還ではダメなんです。
4島でなければ意味がないんです。
先に2島だけ返還されても
その後残りの2島を盾にロシアが交渉で優位に立つだけで
結局最終的には2島の返還のみで決着が付きかねないんですね。
ですから返還は2島ではなく4島同時にでなければならないのですが
一旦この問題は置いといて
実は次のようにも考えられるので、この問題の解決は難しいのです。
と言いますのも、日本にとっては4島返還でないと(先に2島返還では)意味がないんですが
ロシア側の内情を考えてみますと
2島の返還でも国民が反対しているのに
同時に4島返還だなんて何が起こるかわかりません。
それこそデモや暴動でも起これば
内戦状態になってもおかしくないですし
ロシア国内の問題のみならず、日本への反日感情の悪化や暴動騒ぎの事態になってもおかしくありません。
つまりロシア政府としては交渉次第で返還に応じようという姿勢でも
国民感情(ロシア世論)が北方領土の返還を許さないのです。
いずれにしてもそう簡単に返還が実現するのは難しいですが
日本としては2島返還では意味がないとしても
ここは一旦譲歩して、先行2島返還に応じたほうが良いのかもしれません。
ただ4島同時返還でないと意味がないので
もし先行2島を選択したとしても
その後の残り2島の返還をどのように進めていくのかはかなりの難題だと言えるでしょう。
日本側の事情ばかりではなく、やはりロシア側の事情も考えないといけませんし
本当にお互いが納得のいく形で
しかも穏やかに円満解決を目指して慎重に交渉を進めて行かなければなりません。