認知機能を鍛えるための訓練 ~すぐこうだと決めつけてしまう、強烈な思い込みからの脱却~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

スカートと言えば私たちは女性の履物だと強烈に思い込んでいます。

だから男性が履くなんておかしい。
もし男性がスカートを履いてたらLGBTを疑うか
女装の趣味でもあるのだろうかと疑ってしまいます。

本当はそんなこととは全く関係なかったとしてもね。

しかしよくよく考えてみると、男性がスカートを履いたらおかしいのでしょうか?
スカートと言ってもいわば服装ですよ?
スカートは女性が履くものだと認識してるから、それで男性が履くとおかしいと感じるのではないでしょうか?

もし最初からそのような概念(女性が履くもの)がなかったとしたら
別段男性が履いていてもおかしくはないのではないでしょうか?

スカートは女性が履くものだと決めつけているから男性が履くとおかしいと感じるんですね。

確かにスカートは製作の段階から女性を対象として作られていますが
もしそんな思い込みを一切捨てて一つのファッションだとして捉えたら
単にスカートという名称の服装を男性が身に着けているに過ぎません。

実際スコットランドの伝統衣装でも男性がスカートを履いてますし
それを変態だなんて思う人のほうがおかしいのはもちろん
それでもスカートは女性が履くものだと決めつけるなら、伝統衣装を着てる男性は皆LGBTになってしまいます。

セーラー服にしても元は水兵さんの制服だったものが
今は学校の制服として女性が着ていてもおかしいとは思いませんし
むしろ男性がセーラー服を着てたら変態扱いされるのではないでしょうか?
元々男性が着ていたものがですよ?

それを時代だと言うならスカートも同じだと思います。

要するに私はスカートは女性だけが履くものだというそういう思い込みはやめて
服装の一部として男性が履いても良いと思うんですね。
そしてそれをいちいちLGBTだと疑わないことが大事だと思うんです。
(先入観を捨て、性の問題ではなくあくまで服装として見る)

実際スカートを履いて夏場を過ごすと涼しいと思いますし
ズボンのように蒸れや汗疹などの対策にもなるのではないでしょうか?

ですからこれからはスカート=LGBTと認識するのではなく
機能面やファッション(服装)の一つとして認識を改めていくのです。

というよりも本当は何が言いたかったのかと言いますと
人は普段このような思い込みが当たり前の無意識になっていて
改めて考えてみると別におかしくないのでは?ということが他にもあるのではないかということ。
そしてそういう思い込みや決めつけがあることに気づいていただくこと。

スカートがどういうものであるかという議論より
私はこのように人間には無意識があり
そういった決めつけや思い込みによって物事を見ていないだろうかということをお伝えしたかったのです。

つまりは無意識に気づいたり認識を改めてみることによって
何か問題解決に繋がったり差別や偏見なども減らせるのではないかと考えるのです。
(自分がしていることに対する意識や、そういった無意識の状態に陥ってないか自分自身で気づくことが大切。
こうでないといけない、こうでないものはおかしい。果たして本当にそうなのか?もしそうであるならなぜ?)

結局自分が問題とどう向き合うか、どう取り組んでいくかが問題解決の鍵になるのだと思います。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

宮本章太郎プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心理カウンセリングのプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都のメンタル・カウンセリング
  4. 京都の発達障害
  5. 宮本章太郎
  6. コラム一覧
  7. 認知機能を鍛えるための訓練 ~すぐこうだと決めつけてしまう、強烈な思い込みからの脱却~

宮本章太郎プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼