傾聴だけではダメ。フィードバックこそカウンセラーの腕の見せどころ
正直心理カウンセリングにできることなんて何もありません。
ただしそれは社会的にという意味に限っての話です。
例えば病気など体の症状のつらさであれば医療機関で取り扱う(解決する)問題ですし
事件や事故など法律に関する問題であれば、裁判など法律で解決する問題です。
そこに心理カウンセリングで解決できる問題など何もありません。
このように何か具体的な問題を解決する手段としては
心理カウンセリングなんて何の役にも立たないんですね。
何か具体的な(こうしたら良いとわかっている)問題を解決したいなら
その方法で取り組めばいいだけの話です。
後は実際にそうするかしないかの問題に過ぎません。
だったらなぜ心理カウンセリングが必要になってくるのかと言いますと
心理カウンセリングは心を支える、心のサポートをするためだからです。
例えば震災など大災害が起きた場合
復旧復興など具体的な問題解決のためには何をすれば良いのかはわかります。
だからそのようにしていけばいいだけなんですね。(ライフラインの回復など)
しかし人の心の問題は具体的な解決方法はありません。
何かこうすれば良くなるだなんて解決策が決まっているわけではないのです。
自分でもどうしようもない気持ちを手術でどうにかできますか?
法律が問題解決を約束してくれるでしょうか?
心の問題は何かこうしたら良いという解決方法がないからこそ
心理カウンセリングのような心のサポート支援によって
共に歩んでいくための心の支えになるものです。
ですから心理カウンセリングで直接何か問題を解決することなんてできませんし
そもそも心理カウンセリングは問題解決をするためにあるのではありません。
強いて言えば、“生きる力”を回復させるためとでも言いましょうか。
例えばつい食べすぎて太ってしまうことが心配なら
問題はどうして食べすぎてしまうのか?ですよね。
単に太ることが嫌で痩せたいというのであれば、そうした痩せるためのプログラムに参加すればいいだけです。
それで太ることへの問題は解決できたとしても(一時的な問題解決)
食べすぎてしまうことそのものはプログラムでは何も解決していません。
何か人間関係の問題を解決したいなら
相手に自分の要望や改善を要求すればいいだけです。
手段としてはそれしかありませんから。
ですけども実際にはそうはできないことがあまりにも多く
人は心に悩みを抱えてしまうわけですね。
そうすれば良いとわかってることをできれば何も問題はないわけです。
だけどそのようにできないから心の悩みになる。
だったら心の問題の解決に具体的な解決方法の手段は何の意味もありません。
だからこそ必ずしも問題解決を目的としない
心理カウンセリングのような心の支援が必要になるのではないでしょうか?
何度も申しますように、何か問題を解決するための手段は簡単です。
だけどもなかなかそのようにはできない心の事情があるからこそ
心の支えが必要なんじゃないですか?
それとも何でも一人で解決できますか?
それができるなら何も問題はありませんよ。
心の悩みにもなってないと思います。
人はどうすれば良いのかなんてわかってるんです。
わざわざ人に言われなくてもそうできるならとっくにそうしてます。
だけどもそれでは心がスッキリしない。
ずっと心の中にモヤモヤを抱えたまま生きていかなければなりません。
つまりこうした方が良いとわかってることを実行したとしても、それでは何も解決できてないんですね。
恋愛問題なんかわかりやすいじゃないですか。
どうしたら良いかわかっててもそれで恋愛が成就するかどうかは別問題です。
方法は(やるべきことは)わかってたとしても、解決につながるかどうかは別問題なんですね。
そしたらそんなどうにもできない心のモヤモヤを支えてくれる“何か”が必要なのではないですか?
心を支えてくれる“何か”。
それが心理カウンセリングというわけです。
心理カウンセリングが何か社会的に問題解決をできるわけではありませんが
もしもあなたが心の支えを必要とされてるなら
上手く言葉にならない気持ちをありのままお話していただくだけでも構いません。
ただそばにいて心を共有するだけでも構いません。
ぜひ心理カウンセリングを受けてみてください。
きっとこうすれば良いんじゃないだろうかと
あなただけの答えに気づくかもしれませんよ。
それが本当の問題解決へと自然に繋がっていくのです。
そのための心理療法も様々ありますので、まずはどうぞお気軽にご連絡くださいませ。
一緒にこれからの人生を歩んでいきましょう。