傾聴だけではダメ。フィードバックこそカウンセラーの腕の見せどころ
心理カウンセリングをさせてもらってる中で感じるのが
面談と電話やメールでのカウンセリングは違うということ。
ただでさえ難しい心理カウンセリングですが
面談とは違って顔を合わさない電話やメールでのカウンセリングは
どうしてもアドバイスや質問が多くなったり、カウンセラーの主観や主導で進めてしまいます。
悩みや問題を抱えてらっしゃるのはクライエント様なのに
カウンセラーの主観でカウンセリングをしてしまうとたいてい失敗に終わってしまいます。
(カウンセラーの自己満足に陥りがち)
もちろん面談でのカウンセリングも容易ではないですが
面談でのカウンセリングは心(気持ち)を通い合わせることが出来るんですね。
いわば魂の共有です。
その場で心と心を通い合わせ、気持ちを共有する。
魂を響鳴させるとも言いますか。
だからこそ頭で思考してただただ考え続けるだけでなく
クライエント様の感じている感覚をダイレクトに感じることが出来
そのお気持ちを受け止めることが出来るのです。
ですが電話やメールでのカウンセリングですと
それぞれがお互いに試行錯誤しているだけになりがちです。
相手が何を考えているのかどうしてほしいのか(どうしてもらいたいのか)
詮索や考察するだけになりがちなのです。
これでは悩みが改善していくどころか、疑心暗鬼になって余計深みにハマりやすくなるでしょう。
では電話やメールでのカウンセリング(相談)は必ず失敗したり
上手くいかないかというとそうではありませんが
カウンセリング内容の良し悪しを感じることは出来ても
それはやっぱりカウンセラーの自己満足に過ぎないのです。
クライエント様からしても、自分の思い通りだったかどうか
期待通りにカウンセラーが対応してくれたかどうかという(自分の欲求が満たされたかなど)
サービスに対する評価や判断でしかなくなってしまうんですね。
自分が考えることや、考えることによって苦しみが生まれることの
本来カウンセリングを進めていく中で最も肝心な
人の“心”の部分が置き去りになってしまいます。
カウンセリングは悩みや問題を具体的に解決するものではなく
苦しみや心の負担など一緒に共有することで少しでも負担を軽減していきながら
その中で自分の心と向き合い、“気づき”を通して悩みの改善に繋げていくものなんですね。
心理カウンセラーはそんなクライエント様の心をサポートさせていただくのが役割なのです。
(クライエント様に代わって問題を解決するものではない)
何が正解、何が間違いということではありませんが
皆様の人生がより良いものとなりますよう
どのような形であれ、心理カウンセリングを通して皆様の心のサポートをさせていただきます。