1分でわかる、精神的苦痛からの解消法 ~悩みという時間の概念~
お盆の時期や年末年始には帰省のために高速道路を利用する人が増え
帰省ラッシュにUターンラッシュの渋滞に巻き込まれるのが常ではないでしょうか。
もはや当然のように常態化していて、解消法や対策も何も成されてないのも同然です。
渋滞するメカニズムなど研究や分析は進められていますが
未だ具体的な解消法もなく改善には至っていません。
渋滞が発生するメカニズムは停車(極めて停車に近づく減速)ですから
要は車が停車する事なく十分な車間距離を取ってスムーズに動き続ければ良いのですが
人間自動運搬システムのように完全停滞なしの状況でも作らなければ
人が運転する車ですからそう簡単にはいきません。
料金所での一時停止解消のため、ETCによる料金支払いシステムも渋滞の解消に一役買ってますが
それでも十分功を奏しているとはとても言えない状況です。
そこで単純に交通容量を増やせばスムーズに走行できるのではないかと安易に発想して
高速道路を二層構造(あるいはそれ以上の多層構造)にすれば
十分な車間距離も取れますし渋滞の解消にも繋がるのではないでしょうか。
ただこの発想で難点なのが、トンネル建設の問題とSA・PAへの入出問題です。
山間部の多い日本の高速道路事情では、容易にトンネルを作りすぎると自然災害誘発の懸念もありますし
大きく迂回して避けるように増設したところで、今度は高速道路としての機能が低下してしまいます。
人の心理としても、同じ料金を払ってるのに短い距離の方が時間・料金ともにお得ですし
わざわざ時間のかかる迂回ルートを選ぶ人も少ないでしょう。
このようにたった人が遠距離を移動するだけの事ですが
もはや人の移動は人間同士の争いであり、戦略と計画性を要する心理戦の戦いなのです。
つまり人の競争意識こそ、最も根本的な渋滞発生のメカニズムなのかもしれませんね。
そう考えると一見渋滞の解消とは何の縁もなさそうな心理学も
渋滞の解消に一役買えるかもしれません。
というわけで心理学者の皆様、交通渋滞解消のために力を合わせようではありませんか。
渋滞による人のイライラで経済効果も変わって来るでしょうし
心理学者が社会に貢献できる大チャンスの到来ですよ。
と、何の解決策にもなってない今回のコラムですが
渋滞時の暇つぶしとしてひとまずお役立ていただければ幸いです。
といっても走行中のよそ見は厳禁ですよ。