心理カウンセリングの守秘義務について・パート2 ~心理カウンセラーの危険なタレント化~
近年注目されている「マインドフルネス」や「瞑想」といった
メンタルをリフレッシュさせる方法ですが
心理カウンセリングでも心理療法の一環として取り入れられています。
その効果は絶大で、研究成果や実験データでも報告されてるように
認知症予防や改善にも効果があり、話題になっています。
では心理カウンセリングでも、心の悩みがある人やうつ病など精神疾患のある人に対して行えば
傾聴のようにただ話を聞いてるだけに思える心理療法よりも
よっぽど効果があるんじゃないかと思われるかもしれません。
確かに心理カウンセリングに取り入れる事で
メンタル面に対して何かしら大きな効果があるのは期待出来ます。
しかしマインドフルネスや瞑想では、抱えてる悩みそのものは解決しないのです。
心の整理に効果はあっても、それだけでは自己実現(生きる力)には繋がりませんし
ただ精神を落ち着かせるためにやってるだけになるのともう一つ
心に悩みを抱えてる人は、精神を落ち着かせたいのではなく悩みを解消したいんですね。
別に心理カウンセリングでそんな事だけしたくないんです。
もちろん精神を落ち着かせたり心の整理をする事は大事ですが
クライエント様が求めてるものはそんな事ではありません。
マインドフルネスや瞑想は、何も心理カウンセリングじゃなくても一人ででも出来るんです。
わざわざ通ってやらなくても、自宅でもどこでも時間の空いた時に気軽に取り組めます。
ましてやお金を出す必要もないですし。
では心理カウンセリングで同じように行うマインドフルネスや瞑想は
一人でやるのと何が違うのかと言いますと
安心出来る相手と一緒にやるという事。
わざわざそれをするためだけの時間と場所を設けて、信頼出来る相手がそばにいて一緒にやってもらう事によって
より高い効果が得られるというわけですね。
ですから心理カウンセリングではいきなり初回から
悩み改善のためにマインドフルネスや瞑想をやってもらう事はありません。
クライエント様はカウンセリングに、リフレッシュするために来るのではないんです。
ある程度心の負担が軽減して来た頃に、希望があれば取り入れ始めるのです。
(ただし当ルームではリフレッシュ専用のプログラムがあります。
詳しくは『リフラックス』を参照:http://mbp-japan.com/kyoto/kyotocl/service2/)
何でもブームや話題だからといって、それだけすれば良くなるような悩みはありません。
精神のリフレッシュと自分自身が抱える心の悩みはまた別のものである事を忘れず
その上でマインドフルネスや瞑想法を上手に取り入れて、悩みの改善に繋げていきたいものです。