認知症の徘徊行動をなくすのではなく、その行動力を活かして改善に繋げる

宮本章太郎

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テーマ:仕事・生活・ビジネス

私思うのですが、認知症の人には何か役割を与えてみるのが良いのではないでしょうか。
程度に合わせて、出来る事をやってもらうのです。

認知症の人は徘徊する力があります。
言い換えればそれは活動的だと言えるのではないでしょうか。
つまりエネルギーが有り余ってるんですね。

でもエネルギーを注ぐ対象がないから
人を困らせるような徘徊行為をしてしまう。

普通徘徊と聞くと認知症の症状がそうさせてるだけで
本人の意思とは関係ないと捉えがちですが
本人の意思かどうかとは別に、徘徊するようなエネルギーがある
それくらい活動的なんだと捉えれば
その意欲(意思)を尊重して活かす何かがあれば、一生懸命取り組んでくれるかもしれません。

そうすると問題行動ばかりしていたのが少しでも改善し
自分が人や社会から必要とされてる事から脳の活性化にも繋がり
脳機能の回復に繋がるかもしれないのです。

そして問題行動が改善されれば介助者の負担軽減にも繋がります。

もちろん認知症を患ってるわけですから失敗する事の方が多く
上手くいかずに本人も周りの人間もイライラするかもしれませんが
問題行動を起こして対処に困る事を考えれば、失敗してもやってくれてるだけで十分なのです。

機能回復といっても完全に完治するようなものではありませんが
認知症の人が少しでも暮らしやすく、また、周囲の人にとっても邪魔者扱いせず
その人に出来る事をやってもらい、失敗してもやる事をやってもらえば(役割を担ってもらえば)
認知症になったら不幸なだけなんていうイメージも改善出来るかもしれません。

人は人から必要とされる事、人の役に立てる事
そして人に認められる事で生きる力に繋がります。

認知症の人の溢れ出るエネルギーと行動力に着目して
ぜひその活用法を探っていきたいものです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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