無意識を解明するには ~無意識を知覚すれば人類の歴史が変わる~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

今でこそ常識のようになってますが
“無意識”の発見というのは哲学、心理学史上ともに、人類にとって非常に重要な発見でした。

この無意識の存在に気づいてなければ未だ多くの事象が謎のままだったでしょう。

私たちは無意識の存在には気づけましたが
未だ何が無意識で何が無意識でないかは誰もわかりませんし
その境界もなければ無意識を意識してコントロールしたりする事も出来ません。

つまり無意識という状態が存在するという事はわかっていても
それを自分で気づく事は出来ないのです。
何せ気づいた時点で意識に上ってしまうわけですから。
意識に上った時点で無意識は無意識でなくなってしまいます。
(意識出来てもほんの一部でしかなく、無意識を全て知覚する事は不可能)

では無意識にどうやって気づくのかと言いますと
一つには他者に認知してもらう事。

無意識は自分では認知出来ませんから、自分とは違う第三者に協力してもらうなりして
自分の代わりに認知してもらうのです。

この方法でも簡単には無意識を知覚する事は出来ませんが
そうでなければ自分の力だけで無意識を知覚する事は出来ませんし
他者の協力なくして無意識の存在に気づく事もなかったでしょう。

何がわかっていて何がわかってないか?

つまり人は自分が見ている世界が世界の全てで
他者が存在しなければ自分が何者なのかすら知覚出来ず(自分で自分は見えないのでわからない)
他者が存在するから自分が何者であるのかも認知出来ますし(意味付けもここで行われる)
他者を通してでないと自分は自分で何も認知出来ないのです。

ちなみにここで言う他者とは必ずしも人間だけの事を言ってるのではなく
自分という生命体(意識の集合体)の存在証明になる対象の事全てです。

もっと突っ込んだ話をすると
自分の意識(自分だと思ってる意識。意識に上っている、意識の及んでいる範囲。知覚出来ている部分)なんて
この宇宙の中のほんの一部に過ぎないわけですが
これ以上は専門分野の話になり、話が込み入って難しくなりますので、今回はここまでにしておきます。

無意識や無意識の心理学に関して学術的に興味のある方は
別途講義の機会を設けてお話させて頂きますのでお問い合わせくださいませ。

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専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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