1分でわかる、精神的苦痛からの解消法 ~悩みという時間の概念~
皆さんは騙し(詐欺)や洗脳といったものにどんなイメージをお持ちですか?
振り込め詐欺などの特殊詐欺、あるいは悪徳商法や催眠術によるマインドコントロールを思い浮かべるでしょうか?
自分は騙されない、洗脳なんてされないと思ってる人でも
人は簡単に騙されるんですよ、洗脳されるんですよというお話をこれからしていきますので
あまり騙される事に敏感にならず、常に人を疑いながら人間関係でしんどい思いをしなくても良いように
日常生活やご自身のメンタルケアの参考になさってください。
人を騙すと聞くと、何かそこに悪意があるように思ってしまいますが
実は本人に騙す意図がなくても、基本的に人は騙し騙されの人間関係で成り立ってるんですね。
例えば何の信仰心もない人が宗教の勧誘を受けたとしましょう。
きっとその人は誘いを断るでしょうし、最初からまともに話を聞こうともしません。
する気もないのに騙されでもしたら大変ですから、なるべく関わりたくないわけです。
一度それで酷い目に遭った人ですと、もう二度と騙されないぞとより一層警戒心を強めますから
その人は騙されにくくなると思われるかもしれませんが
先程も申しましたように、騙しや洗脳というのは本人が意図しなくても人間関係の中で自然にやり取りされてるんですね。
ただその事にお互い気づいてないだけ。
だからこの人は自分を騙している、もしくは騙されたと思った時点でそれが被害を受けたようになってしまうのです。
(被害妄想ではありませんが、気づいてしまったがゆえに思い込みや決め付けによって悪意があると感じてしまう)
もちろん悪意があって意図的に騙そうとしてる場合もありますが
基本的に人間関係はこのような騙し騙されの関係で成り立っていて、それに気づいた時点で被害になると
このように思っておいてください。
さて、それではどうして人は簡単に騙されてしまうのか?
先程の宗教の話で言いますと、例え信仰心はなくてもそれがビジネスになるとしたらどうでしょうか?
入信・信仰する気はなくてもビジネスチャンスになる。
だとすると自分はやりたくない事でもそれがビジネスになるとなれば
自分の意思とは無関係に知らず知らずにその宗教で行われてるような事(思想や教え)をやってしまう。
そうする事が当たり前になってしまうんですね。
でなければ商売になりませんから。
わかりやすい例で言うと、イスラム教の“ハラル”(イスラム教の戒律)がビジネスになってるように
イスラム教徒の人を相手に食べ物商売をしようと思ったら
豚肉やアルコールなどハラルで禁止されてる物は使用出来ないので
必然的にハラルに則った調理法や料理を提供しなければいけません。
そうすると自分は全くイスラム教に関心がなく信仰する気はなくても
その仕事に従事し続ける限りはハラルの規則に則った行動を取る必要があり
信仰心とは無関係にいつの間にか日常的にハラルの教えを実行してる事になるのです。
しかし本人はイスラム教の教えを実行してるだなんて気はありませんし
それどころか自分がハラルに従ってるだなんて気づいてもいないでしょう。
ただ商売になるから商売としてやってるだけ。
このように本人は一切気づいてなくても日常的にハラルに従ってるわけですから(当たり前になっている)
イスラム教徒と同じと言えば同じなのにただ信仰心がないだけで、これを洗脳と言わずして何と言いましょうか。
確かに誰にやらされてるわけでもなければ完全に従ってるわけではないので
全くイスラム教徒そのものだったり洗脳されて従ってるとは言えませんが
ただ本人がそれを洗脳だと思ってないだけで洗脳されてるのと同じ状態である事には違いありません。
この状態と同じように人間関係での騙し騙されの関係も同じく
それが騙しや洗脳だとは思ってないだけで(お互いに気づいてないだけで)
人間関係においては自然にやり取りされてる事であるというのがおわかり頂けましたでしょうか。
今回はちょっと難しかったかもしれませんが
あまり騙される事に敏感にならず、騙されたといっても必ずしも相手に悪意があるわけではないという事を頭において
少しでもより良い人間関係を築いて頂けると幸いです。
最後にこのコラムの中で私は皆さんを騙し続けてたのですが
私は何をどう騙し続けてたのかわかりますか?
コラムの内容をよく読み直し、少し考えてみてください。
つまり皆さんは今、私の“騙される”という話に騙されてるのです。
(考え方のコツやヒントは心理カウンセリングの中でお話させて頂きます)