日本人人質殺害事件で後藤さんの想いに応える ~感覚がない人間ほど恐ろしいものはない~
安保法案に関する話題が連日のように取り上げられてますが
反対のデモが行われるなど、これは憲法9条を侵害する戦争法案だという意見も大多数です。
しかし違憲かどうかは別として、この安保法案も戦争をしない、させないための法案であり
平和を目的とした法案であって、戦争法案だと言ってしまうには確かに乱暴なのかもしれません。
ただ戦争法案ではないにしても国民の声に耳を傾けず、何としても成立させようとしている政府の強硬姿勢からは
太平洋戦争に踏み切った当時を思わせる、“戦時法案”であるような気がしてなりません。
(帝国主義、軍国主義の再来)
あの時代は国民全体が既に戦争機運でしたから、戦時体制を世論が後押しした感は否めませんが
いざ戦争状態に突入した際には強制的に召集令状が下されるなど(いわゆる赤紙)
言論統制やプロパガンダによる政府の国民支配によって混乱を極めました。
現在はあの愚かな戦争体験を鑑みて反対の声が多く上がってますが
やはり耳を貸そうとしない政府の姿勢にはこれがほんとに民主主義国家なのかと疑問しか感じず
この安保法案も政府が何か成し遂げた気になりたいだけの単なる安倍法案でしかないように思います。
平和なんてものは誰かが決めたルールに基づいて成り立つものではありません。
そんな俺の正義こそが平和だなんておかしいですし、それぞれに主張して譲らないから争いになるんであって
これが平和ですよなんて定義しなければならないようなものが
ルールを順守させなければ成り立たないような平和がどこにあるんでしょうか。
私は安保法案そのものについてをどうこうと言いたいのではなく
己の独断だけで他人の声を聞き入れようとしない政府の姿勢を憤りに思うのであって
この法案も何のための法案なのかと議論する以前に単なる人権侵害ではないかと思うのです。
(個人や私たち国民の生活を脅かすもの)
そんなものなくたって今までも平和は築いて来ました。
それなのに何か新たに作らないと平和って築けないのでしょうか。
平和を守るって何から守るのでしょうか?
その時点で自ら敵を想定して作り上げてるわけですし、平和を築く努力の怠慢である事がわかります。
今作ろうとしてるのは平和が崩壊するシナリオ(原因)にならない事だけを願い
平和は強制や押し付けではなく相互理解と努力によって築き上げ続けていくものだと認識し
採決によってこれで平和が守られるとか安心して努力を怠った時にこそ崩壊してしまうのだと肝に銘じたいですね。
今回最後に、このコラムは政府に対する批判や苦言というより
人生、生き方に対する教訓や戒めのためを意図して書き起こしました。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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