どうして我が子はこんなにもアタマが悪いのか? ~頭の悪さに隠された真実~
どんな事についても言える事ですが、例えば子育ての話で言いますと
情報収集に励んだりセミナー等に参加して一生懸命子育てに関して勉強し
豊富な知識を持っていざ子育てに臨んだとしても
知識だけで接するような子育ては上手く行きません。
子供には心があります。
心を置き去りにして知識だけで接しても上手くいくはずがないんですね。
もし知識だけで子供が育てば、同じく知識ばかりで心のない(伴わない)子供が育ってしまうでしょう。
知識だけで接していると、子供が身に付くものも知識しかないからです。
知識ばかりの子とはどういう子でしょうか?
人間関係は然り、子育ても段取りでやるんじゃないんですから
心が伴ってない知識だけの子育てでは、淡々と作業をこなすだけの機械のような人間になってしまいます。
知識は豊富ですから世渡り上手で頭も良く
それこそ仕事人間の真面目人間で生きていくだけなら特に問題はありませんが
テキパキ用事はこなせても人の心を受け止めるのは苦手です。
人間関係に対処方法なんてありませんから
知識があてにならない事態にどう対処していいのか、どう受け止めていいのかわからないんですね。
心というのは響くものですから、せっかく打っても何も響いて来なければ
手応えがないのと同じ様に感覚がわかりません。
だから心がない人間からは心がない人間しか育たない。
心がないと言うと何か悪い事のように思われるかもしれませんが
心がないから悪いのではなく、そういうものなんですよと仕組みについてのお話をしてるだけです。
ちなみに皆で協力して何かを成し遂げたり一緒に取り組んだりしてる時に
物凄く気分が高揚して一体感を感じた事があると思いますが
あれはお互いの心が響き合って共鳴するからこそ感じられる感覚なんですね。(心を共有してる状態)
だから自分一人では決して感じられない感覚なのです。
厳密に言えば共鳴さえ出来れば一人ででも感じられますが
いずれにしてもそういう対象は必要になるので、そういう意味で自分一人だけでは感じられないのです。
このように心がなければどこにも響きませんから、何をしても手応えがなく一体感を感じる事も出来ません。
(変な話、心のないSEXはただの欲望や快楽、欲求不満を解消するための手段でしかないのと同じイメージ)
何をやっても手応えがありませんから、ちっとも楽しくなければただ虚しいだけで
自分は何のために生きてるのか、生きてても価値がないし実感も無いという事なんですね。
だからいくら知識だけが豊富でも、心がなければ自分に価値を感じられないのです。
もちろんこのような無機質な人間は、子育ての結果で生まれるものではありません。
子育てに失敗したから心のない人間に育つのではなく、脳機能など生まれ持っての性質もありますから
例えどんな子に育っても自分を責める必要はありませんし
心のあるなしに関わらず、愛情を持って接するのが一番の接し方だという事ですね。
結果にではなく今に目を向ける事。
今回の話では、知識よりも心が大事だと言ってるように聞こえたかもしれませんが
知識は必要ないと言ってるのではなく知識も必要ですし大事です。
心というと感情的なものだと捉えてしまうと違うので、どちらも大事なのです。
子育ての話に限らず、人との接し方全般に言える事ですので
お互いが心地良い関係を築いて行くために、どうぞ参考になさってくださいね。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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