なぜそう考えるのか?相手の考え方の根拠を理解する ~ベジタリアンは本当に健康志向なのか?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:統合心理学・応用心理学・社会問題(課題)

例えばベジタリアンと言われるような菜食主義の人は
肉類は食べずに野菜系統の物しか食べず
何となく健康的でヘルシーなイメージがあり
生き物や自然(環境)にとっても優しいイメージがありますが
お肉と野菜、果たして何が違うのでしょうか?

どちらもバランス良く摂取しての健康ですし
動物は食べてはいけないけど植物なら構わないなど
私には理屈がわかりません。

もちろん、それぞれ自分の主義や信念を持っての事ですから
ベジタリアンの人がどうだとか
批判や間違いを指摘してるのではありません。
むしろ私も見習いたいくらいです。

ただほんとにわからないのは
どういう思いで野菜しか食べないのか
お肉を食べないようにしてるのか。

ベジタリアンといっても多種多様ですから
皆同じ答えだとは思いませんが
考え方の根拠によっては、やはり私は理解出来ない部分があります。

食糧問題については、日本なら捕鯨の問題や
世界的には需要と供給の人口問題、そして経済や環境問題など
文化や考え方の食い違いもあり
何か対策を講じても、なかなか全世界が一致して取り組むような事は難しいですよね。

このように国家レベルや民族間でも大きく違うわけですから
個人の考え方でもただ否定するばかりでは
やはり世界情勢のようにイザコザの揉め事に発展してしまいます。

そしたらまず、相手の考えの根拠になってるものは何なのか?
その根拠への認識は正しいのか?どこかおかしくはないか?
ただ自分に言い聞かせてるだけだったり
何かやってる気になってるだけではないのかなど
批判や否定より先に、理解する事だと思うんですね。

その上で話し合うならまだしも
とにかく止めさせようとしたり間違ってると決め付けてしまうのは
余りに自分本位の、幼稚な対応ではないでしょうか。

私はベジタリアンでも大いに結構だと思います。

しかしこの例のように、根拠も何もわからないのにまず思い込みや決め付けるのではなく
自分がそうだからと相手にも同じ考えを要求しないように
人はそれぞれ自分とは違うんだと認識し、理解するように努めてみてはいかがでしょうか。

そうすれば実際には理解出来なくても
それぞれ考え方が違うので理解出来ないのは当たり前なのですから
わざわざ自分からケンカを売るような態度ではなく
物事を客観的に捉える思考が身に付くかもしれませんよ。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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