正々堂々と自分を生きる
例えば自分の体。
自分の体って皆さん、自分の意志でコントロール出来ると思ってますか?
自分の体なんだから自分の意志でコントロールしてるに決まってるじゃないかと
もしそんな風に思ってるなら何も考えてない証拠です。
人の言ってる言葉だけで判断し、物事をじっくり考える事をせず
早く答えだけを求める傾向があるかもしれませんね。
今ご覧になってるのがただのコラム(情報)ですから
今はそれで何も問題はないでしょう。
話を戻して自分の体のコントロールですが
これはもちろん、自分の意志でコントロールなんて出来ません。
自分の体ですから自分の意志で動かしてるようですが
例えば免疫機能で言えば、果たして自分の意志で機能させてるだなんて思うでしょうか?
免疫機能なんて自分の意志とは無関係に、無意識に働いてるはずです。
免疫細胞や細菌、微生物などが自然に働いて(調整して)くれてるから
私たちの体が自分の体として成り立ってるんですね。
つまり自分の体でさえ自分一人の力では成り立たないのです。
様々なものの影響や協力し合う事によって一つの個体が構成されてるんですね。(共存・共有)
これは人間関係においても他のどのような関係性においても同じ。
自分の体であっても自分の意志でコントロールしてる割合なんてほんの僅かですし
だったら自分の体なんて自分のものではなく
むしろ自分以外の意志や影響によって構成されているわけです。
その中に自分の意志というものがおじゃまさせてもらってる
一個の個体として参加させてもらってる、構成させてもらってるんだと思えば
自分の体はもちろん、別の個体(他人)であっても無下に扱うような事もないでしょう。
これらは全て繋がりです。
繋がりですから些細な事であってもそれぞれに影響しますし
人間同士の関係でも同じ事が言えます。
だから自分を大切にするとは人を大切にするという事。
人を大切にするというのは自分を大切にするという事。
自分一人だけが良ければそれで満足出来るような人生なんてないんですね。
ですから繋がりを大切にせず
単に自分が気に食わないからと思い上がりで生きていれば
そのような不幸な人生しか構成されません。
不平不満は周りのせいではない。
全部自分一人のおごりであり、自惚れです。
自分が遠慮を知らず人に要求ばかりしていると
自分の思うようにならない事にイライラしなければならない人生になるのです。
遠慮を知るといっても肩身の狭い思いをしながら生きる事ではありません。
人の事なんていいから、それぞれ自分が自分の事を
自分が出来る事を努力する事。
こうしなければならない、こうでなければいけないだなんて
全部自分が勝手にそう思い込んでるだけの事です。
そんな事誰も望んでない。
望んでたとしてもあなたじゃなくても他の誰かがやるんですから
だったらあなたはあなたにしか出来ない事を
あなただから出来る何かをやればいい。
そこにあなたがあなたである価値が生まれるんじゃないでしょうか。
人を操作するんじゃなくて自分の役割を果たす。
その中に生きさせてもらう、参加させてもらう。
これが遠慮を知る事であり、繋がりを大切にするという事です。
繋がりを大切にしなければ孤立を生みます。
孤立する事がどんな人生になるか。
遠慮を知らない人はわからないでしょうし、遠慮を知る人は言うまでもないでしょうね。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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