なぜ人は自分の好きな人の事をもっと知りたいと思うのか?
日本の仏教で言うところの「なんまいだ」など
念仏やお題目のようなものとして
向こうの宗教(キリスト教)にも「アーメン」という言葉がありますが
何でアーメンなのかわかりますか?
実はこれ、アーメンなんて一つの単語ではありません。
これからアーメンの意味についてお話致しますが
アーメンとはこうですよと決め付けてるわけではないので
今回は肩の力を抜いて、心を豊かにする心理学として
楽しみながら読んでみてくださいね。
アーメンという言葉はお祈りや祝福の際に使われますが
皆さんはどういう意味なのかわかってて言ってるのでしょうか?
それとも意味もなく、ただ決まり文句みたいにアーメンと言ってるだけなんでしょうか?
アーメンの元々の意味は
「a MEN」
つまり、私たち人間と言ってるんですね。
アーメンの“ア”は“a”
「This is a Pen」などの“a”であり
アーメンの“メン”は文字通り“MEN”
「Superman(スーパーマン)」などの“MAN”(の複数形)なのです。
ですからアーメンとは、人間を賛美して言ってるんですね。
人間は素晴らしい、人間である事が、生きてる事が素晴らしいというように
命に対する感謝や賛美(賛辞・褒め言葉)の意味で言ってるわけです。
といっても人間に限定したものではありませんよ。
私たちが人間だから、生命を代表して人間と言ってるだけです。
生命は素晴らしいなぁ、生きてるって事はありがたいなぁなど
感謝の気持ちや思ってる事を言い始めたらいつまでも限がありませんから
一つの言葉に集約してアーメンと言ってたんですね。
ちなみに私個人としては
アーメンの“ア”は“a”よりも
“あぁ(嗚呼何て素晴らしい)”と解釈した方がずっと心地良いので
勝手に感銘の意味として捉えています。
どうでしょうか?
もし本当の意味は違ってたとしても
このように物事を正解からの基準で見ず
何となく納得出来るような出来ないような、漠然とした大らかな捉え方をすれば
イマイチ納得の出来ない正解や真実を突き付けられるよりも
心はどんどん豊かに出来るんですね。
これが必ずしも正解を必要としない、“心理学”の真髄なのです。
別に答えに納得出来ても出来なくても
なるほどなぁと思っておけばそれでいいのです。
心理学における答えとは正解や真実の事ではなく
人それぞれ捉え方によって“導き出された答え”であり
何も本当はこうだと正解を決め付ける必要もなければ
導き出された答えが正しいかどうかを問うものではありません。
このように正解を基準としなければ
捉え方によっていくらでも答えは変わって来ますし
正解でも間違いでも、結果的に心が豊かになればそれで正解なんですね。
捉え方にアプローチする代表的な心理療法として
“認知療法・認知行動療法”があります。
当ルームではまず“来談者中心療法”のお話を聴く心理療法から始まり
回数を重ねて信頼関係が出来てきた辺りから
徐々に“認知療法・認知行動療法”を取り入れた心理カウンセリングを行ってますので
直接的な問題解決(一つ一つ講じなければならないような対策)ではなく
根本的な部分から問題の改善、お悩みの解消へとお役立て頂けます。
今回の話にしても
最初からわかった視点で物事を見るのとわからないままで見るのとでは
捉え方や考え方まで全然違って来ますし
これが認知療法のもたらす効用ですから
これからそうやって意識しながら「アーメン」という言葉を聞いてみると
何だか心が豊かになったのを実感出来ると思いますよ。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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