心理カウンセリングの現場から訴える、情操教育の必要性と重要性 ~人生は常に学びである~
手が掛かる、手を焼く、バカな我が子。
いつも邪魔ばかりして迷惑なだけ。
自分に何か恨みでもあるのか?
わざと困らせてるのか?
アルコール、喫煙、あるいは危険ドラッグの類。
そんな傷だらけの状態になった細胞から産んでおいて
迷惑だ鬱陶しいなどと思われ邪魔者扱い。
生まれてからもなお傷め続けられ
そんな傷だらけの細胞の
どこに病気と戦えるような免疫力があるのでしょうか。
自分の親に抵抗力を奪われ
それでこの子は何でこんなに手が掛かるんだと
一体誰がこんな手が掛かるような状態にしてるのか。
しかも自分が傷つけておいてバカ呼ばわり。
自分がバカを演じていれば
バカが一生懸命努力してる姿を見せていれば
親は周りからバカにされないのだからと
本当は親思いの利口な子。
虐待は何も肉体的や精神的なものだけではありません。
環境も接し方も、育て方から自分の考えから
何から何まであらゆる要因が虐待となり
その影響は見えない形で自分にも返って来ます。
見えないものは見えないまま
見えるものは見えるままの形で。
目の前の、見えるものだけしか見ようとしてないから
全部目の前に居る相手のせいにしてしまう。
自分が気に食わないのに、それを相手のせいにするから
相手が気に食わなくなってしまう。
つまり全部自分の責任逃れ。
本来自分が努力する分の負担を全部相手に押し付け
自分はいかに楽をしたいのか。
人の分まで努力しなければならず
それでもなお努力を強いられるだなんて
こんなに不幸な事はありません。
悲しい魂。
だからといって全部親が悪いのではありませんよ。
負担は皆で分散させなければならない。
一人に押し付けてはいけない。
でないと負担を担わされる人間は
自分が問題の張本人にならなければならない。
その担ってる分の他の人の負担は、問題行動となって現れるわけですから
その影響は周りにも跳ね返って来るんですね。
だから余計に手が掛かるのです。
本来それは、自分が負担するはずだった努力を放棄した結果。
いつまで相手に負担を押し付けるのか。
いつまで自分から逃げ続けるのか。
自分が楽した分は
いつかちゃんと自分に返って来ます。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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