ほんとにただの無神経? ~遠慮なく物を言う人、言える人の心理構造~
例えば大阪を中心とした関西では
ツッコミの文化があります。
冗談も冗談として通じますし
ちゃんと期待通りにツッコミも返って来ます。
ツッコミという行為には発言の持つ圧力を和らげる効果があり
コミュニケーションを円滑にする効果もあるんですね。
しかしツッコミの文化がない他の地域では
例え相手にツッコんでもらうために言った冗談でも
全く通じないどころか、相手を不快にさせてしまう事態にもなりかねません。
せっかく場を和まそうと思ったのに、これでは全くの逆効果です。
このように同じ言語圏であっても
相手や地域によってコミュニケーション(関わり方)は変わって来ますし
コミュニケーションが担う役割や捉え方の違いなどから
同じ話題で話していても、その表現や認識にズレが生じるのがわかります。
そしたらどこででも誰にでも同じ感覚で話してると
自分の意図しない反応が返って来たり
段々周りからの孤立を余儀なくされ
自信の喪失や引きこもりの状態になってしまうかもしれません。
ある地域や集団内では気の良いあんちゃんで通っても
また別の地域では何だこの人は、気に食わん奴だと
自分の思いとは裏腹に、歓迎されない不測の事態が生じてしまうのです。
自分はツッコミのつもりで言っても
ツッコミの文化がない地域の人には受け入れられず
言葉がキツイ人だと、悪い印象を与えてしまうかもしれません。
もしかしたら相手に怖がられてたり、図々しいと思われてる場合もありますから
何でも相手の反応だけで判断するのではなく
自分の態度を振り返ってみる必要があります。
だからといってこれが何も悪いのではありませんよ。
誰に対しても変わらない、いつも同じ態度でいるというのは
それだけで安心感が生まれますし、信頼関係にも繋がるんですね。
何で通じないんだと相手を非難したり自分を責める前に
まずは冷静に自分の置かれている状況を把握するように心がけてみましょう。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
このコラムに対するご意見ご感想など、お気軽にお聞かせください。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしています。
公式ホームページ http://kyotocl.web.fc2.com/
eメール kyotocl@gmail.com