相手を理解する事が信頼関係に繋がる

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:人間関係・コミュニケーション

皆さんは生まれたばかりの赤ちゃんの何がわかってるでしょうか?

つまり血を分けた家族であっても
その子と接していく内に
何を考えてるのか、どう思ってるのかも段々わかってきますし
接し方もわかってくるんですね。

これが相手を理解するという事であり
最初から何でもわかってるような人間関係なんてのはありません。
それはもしかすると、何でもわかってるつもりなだけで
相手を支配し、コントロールしようとしてるだけなのかもしれませんよ。

そんな身近な家族の事ですらわからないのに
全く見ず知らずの、1回会っただけの人をいくら理解しようとしても
本当に理解したとは言えません。
理解なんて簡単に出来っこありませんし、これで終わりという事もないのです。

もちろんまともに口も聞かないような関係で
相手の何を判断出来ると言うのでしょうか?

それでわかったつもりになってるのが一番恐ろしいんですね。

どのような人間関係でも
お互い対等な関係でこそ深い理解にも繋がりますが
相手が心を開けないような支配的な関係では
決してお互い気持ちよく過ごすなんて事は出来ません。

常に腹の探り合い状態の、疑心暗鬼の中で生きていかなければならないのです。

だからこそ初対面の相手やよく知らない相手には
真摯な態度で丁寧に接しなければならないのですが
例えばメールやSNS、チャットツールにしても
いきなり馴れ馴れしい態度で接すると
何だコイツは、気に食わない奴だとイジメに繋がったりするんですね。

それは、一切理解のない世界であり
心が存在しないのと同じだからです。

とかくネット上の関係は
相手が見えないからトラブルになりやすいとよく言われますが
実際目の前に相手が居ないからという事のみならず
そこには相手を理解するのが困難である事と
心が見えない状況がトラブルに繋がりやすくなっているのです。

恋愛関係にしても
一途と言うと一見聞こえは良いですが
一途という事は一方的でもあり
下手をすると支配的な関係にもなりかねません。

相手を本当に理解する事は、信頼関係そのものですし
お互い対等な関係でこそ、信頼関係は築かれるのです。

これが俗に言う、家族の“絆”なんて言われるものではないでしょうか。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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