心理カウンセリングと心理カウンセラー ~それは自分との戦い~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

心理カウンセラーというのはつくづく孤独であり
孤高であるなぁと思います。

人の心理を知ってるだけに、心得てるだけに
下手な事は言えませんし
自分の本音で話せる場なんていうのは
限られた相手や限られたところでしかないと思います。

単に人と話しをするのでも
心理カウンセラーとしての
余計な目線でものが見えてしまいますからね。

心理カウンセラーは人の心が見える分
下手をすると人を見下してしまう事にもなります。
自分というものをしっかりと持ってないといけません。

といってもただ人の心理が見えるだけで
心理カウンセリングの場以外では
心理カウンセリングをしてるわけではないですし
そういう目で人を見てるわけではありません。
そして、見えるのと人の心を理解出来るというのもまた違います。

心理カウンセラーは心理カウンセリングを生業にしてますから
人の話しや相談に気軽に乗ってあげられないんです。
心の悩みの相談をするなら、心理カウンセリングを受けに来てくださいと言うしかないんですね。

ただ軽い気持ちで、本人にはちょっとした相談だったり
別に大した事ではない相談だったとしても
気軽には応えられないんです。

心理カウンセリングは
心理カウンセリングを行なう場所や用意された時間(持ち時間)
その環境まで全てが重要になってくるんですね。
それじゃあ気さくにカウンセリングをしましょうか
というわけにはいかないんです。

更に言えば、心理カウンセリングは家族や友人など
自分に近い人間には出来ません。

そんなに難しく考えたり捉えてはいませんが
どことなく孤独ではあるなぁと感じるんですね。
一切人との交流がないとかそういう意味ではないですよ。
私が個人的に孤独感を感じてるわけでもありません。
心理カウンセラーというものに対してそう感じるんです。

例え、この人しんどい生き方をしてはるなぁと思っても
その生き方や考え方に口出しはしませんし
全ての在りよう在りさまを
自分一人抱え、自分一人受け止めなければならないからです。
本当に心が広く、許容力や包容力がないと
心理カウンセリングの技術だけで
心理カウンセラーはやっていけないと思います。

多分そういうところに、孤高の職業だなぁと感じるんでしょうね。
でも決して完全に一人ではないですし
人のお役に立てるというのが何よりの喜びですから、常にやり甲斐はありますよ。

ただ、同じ心理カウンセラーや精神科医の方でも
そこに耐え切れなくなった方がその重圧に潰されてしまうのでしょう。
やはり心の問題は難しいですし
心なくして人は成り立たないのですね。

私が本当に、皆様の心の力に、支えになれるように
これからも精進して参りたいと思います。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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