言葉に支配され過ぎて悩みを抱えてしまう人たち

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

私は他人に興味が無いと言っています。

他人が何をしてようがどう思われようがちっとも気にならないし
基本的に関心がないんです。

しかし本当に私は他人に興味が無いんでしょうか?

言葉のそのままを受け取れば
何だコイツは、冷たい奴だな
そんなんでよく心理カウンセラーなんてやってられると
あまり良い印象ではありません。

それでも私は興味が無いと言ってますし
嘘偽りではないのですが
果たして本当に私は言葉通り
他人に興味がなく、どうでもいいだなんて思ってるんでしょうか?

これは皆さん、私という人間に直接関わった方なら
本当に言葉の印象通りではない事がよくお分かりだと思います。
むしろこの人本当に興味が無いななんて感じないはずです。

確かに興味が無い事に嘘偽りはないのですが
そう言ってるのにもかかわらず
なぜか私と関わった方はそうは思わないのです。
不思議ですね。

ただ言えるのは、これはこれ、それはそれと
白黒ハッキリしてるだけ。
要はメリハリがあるという事。

それこそ文字通り、私は他人事には興味はないのです。

しかしそれが自分事となるとどうでしょうか?

つまり、本当にその人の親身になった場合
もはやそれは他人事ではなく、自分事であると言えるのではないでしょうか?

そしたら他人に興味が無いと言葉のままを聞いてたら
実際には思ってたのとは食い違いが生じるわけです。

あまり追求して難しく言うと心理学の広大な話になってしまいますから
ここでは簡単に済ませておきますが
実際やりもしないのに自分の想像だけで物事を判断してると
とんでもない思い違いからトラブルに繋がったりもするんですね。

とにかく私は、言葉に支配され過ぎている人たちが多いように感じます。

ネットの情報なども、言葉だけに支配されてるから何が正しいのかわからず
常に振り回されてるだけの状態で
それが悩みの元にもなりますし
現実や実際に体験してみると通じない事象もしばしば起こります。

今回の私の話の例が良い例で
私を知らない人、想像だけで捉えてる人でも
実際に私という人間と関わってみた時には
きっと自分の想像してた人物とは違う印象を受けるでしょう。

他にも私は自閉症だなんて言ってますが
これも自閉症とはどういうものなのか、その本質を知らないから
言葉通りのイメージだけで
勝手に暗いイメージとか引きこもりなど
心を閉ざしてる人であるように思ってしまうのです。

それは単に知らないからだけであり
実際の私は病院で診断されるような
皆さんの知識にあるような自閉症ではない事がお分かりになると思います。

いつも言ってますように、自閉症とは感覚(感性)の世界ですから
いくら言葉で説明しようとしても伝えられるものではありません。
そしたら言葉だけでその感覚を理解しようとしても無理ですし
それでも無理に言葉だけで説明しようとすると
他人には虚言や現実離れした妄想を言ってるようにしか聞こえないわけです。

自閉症の心理や他の心理についても
詳しくは機会があればお話させて頂きますけども
このように言葉に支配されてしまうと
悩みの尽きない人生になってしまうのは間違いないようですね。

最後にもう一つ。

他の動物ならまだしも
虫や魚には心がないと思ってる人もいるでしょうけど
そしたらどうして心がないなんて言えるのでしょうか?
心って何だと思いますか?

人間のような感情や高度な知能(脳の働き)だと思ってませんか?

もしそうだとするなら心がないと言えるかもしれませんが
例えば“思いやり”は心があるからだと言うなら
虫や魚たちが、人間にとっては思いやりのような行動を取れば(そういう風に見えたら)
それは心がないと言えるのでしょうか?

このように言葉なんて言い回し一つでいくらでも変わるのに
言葉として一つに定義しようとするから虫には心がないんですね。

どうか皆様、言葉に支配されないように
もっと心を大切に生きてみてはいかがでしょうか?


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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