自分の意見を主張するのが怖い人

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:人間関係・コミュニケーション

自己主張が強すぎるという意味ではなくて
自分の意見を述べるというのは非常に大事なことです。
何でも遠慮してとか、傷つくのが嫌だからと
意見するのを控えていると
あらゆる面で損する人生を歩んでしまいます。

損するとは、ストレスや悩みを抱えて苦しむという事です。

わざわざ出しゃばって、何にでも口を挟む必要はないですが
人に自分の思いを伝えたり、考えを述べる事は必要です。

でないと人は、あなたが何を考えてるのかもわかりませんし
どんな人物なのかもわかりません。
どう対応していいかもわからないんです。
あなた自身も、思った事を心の中に抱えたままでは
ストレスになってしまいますからね。

そこまで難しく考えなくても
意見を述べる事に遠慮する必要は全くありません。

もし何か反論されたり否定されたりして
傷つくのが嫌だから、波風立てるのが嫌だから
という理由で自分の意見をあまり言わないのだとしたら
それはぜひ考え方を変えていただきたい。

そうやって自分を守りに入るんじゃなく
意見をしないと何も進展しないからです。
自分の考えはもちろん、相手の考えもわかりません。
お互いに意見をして、会話を通じて真の交流が生まれるのです。
傷つくのを恐れて自分を守っていてはいけません。

意見というのは相手を否定する事ではなく
自分の価値観の表現手段に過ぎないんですから。
それは本来、誰かに評価されたり善悪を判断されるものではないんです。

ここを間違えて、それは違うだろと相手を責めるような接し方をするから
その衝突を恐れて、人は交流を避けてしまうんですね。
誰でも傷つきたくないですし、波風立てずに穏やかに生きたいですから。

そこを取り違えずに、お互いの価値観をまずは認め合えるような
その上でお互いの意見を話せる交流が出来るなら
自分の思った事や、言いたい事も言わずに心の中に閉まっておくなんて事は
何の意味もなく無価値であるという事がわかるでしょう。

ですが最初にも言ったとおり
しっかりTPOも考慮して、時には人を選んで話さないといけない場合もあります。
何でも隠さずに自分をさらけ出す必要はないですし
基本的な交流の出来ない人に話しても
やはり自分が傷つくだけですからね。

そもそも意見をするという事は(自分の話をするという事でもそうですが)
自分を知るという事と、自分の見識を広めるという事であり
自分を知り、見識を広めると、柔軟な考えが身に付くのです。
また、相手の意見を聞く事でも見識は広まります。

相手がどういう考えを持ってるのか
そして自分とはどう考えが違うのか
ここを知るというのは、人との関わりの中でも
そしてまた人が生きていく上でも非常に大事なことなんです。
そうすると結局は
悩みに悩まされない生き方が出来るという事に繋がるんですね。

傷つくのを恐れて自分を出さないようにするよりも
最初は傷つくかもしれないけど
少しずつでも自分を出していく方が
人生を堂々と、遠慮せずに生きられるのかもしれませんね。

ぜひ柔軟な考えを身に付けて
悩みに悩まされない人生を歩んでいただきたいものです。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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