不自由な人間関係 ~他人という名の道具に使われて振り回される人~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:なるほどおもしろ心理学

例えば将来、画家や絵描きさんになりたいと思って
絵の勉強を始めます。

そこでまず道具を揃えるわけですが
ある程度絵画の腕前が上達してくると
今度はいろんな道具を使ってみたいと思うようになります。

様々な道具を使えるようになればなる程
自分の絵にも幅が広がりますからね。

そこで新商品が発売され、自分も使ってみたいと思い
少しばかり張り込んで購入してみました。

自分にとっては高額なツールですから
何とかそれを使いたいと思いますよね。
使えるようになりたいし、使わないともったいないと。

そうです。
この時点で既に、道具に使われてしまってるのです。

必要だからその道具を使うのではなく
必要もないのに何としても使おうとするもんですから
当然絵を描いててもシックリこないし
自分の描きたいと思ってるのとはまるで違う作品しか描けません。

自分の腕前とは関係なく
自分に合ってない、自分に必要のない道具を
せっかくだからといって無理に使おうとしてしまう。
これが道具に使われてる状態なんですね。
しかもそれが高額だったり、苦労して手に入れた物ならなおさらです。

そしたらいくら努力しても
自分の表現したいものが描けるはずがありません。
自分の想い描くものを描きたいのではなく
道具が表現出来る範囲のものに、自分が合わせてるだけなんですから。

これでは自分が描きたいから描いてるのではなく
道具に描かされてしまってます。

心理カウンセリングの場でも
いろんな道具があったり様々な療法がありますよ。

しかしそれらを無理に使おうとはしませんし
使う必要もありません。
私はその人に合ったやり方でカウンセリングを実施しています。

道具があるからといって道具に使われてしまうと
本末転倒の結果になってしまいますから
まずは自分がどうしたいのか?
道具やその方法ではなく、ここに注目して自分と向き合っていきましょう。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

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