先入観、思い込みという名の恐怖 ~自分の考え方こそ疑ってみる~

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

インターネットなどでいろいろ調べた結果
症状も当てはまるし、特徴もまるっきり同じだからと
自分は花粉症なんだと思い込んでお医者さんに行った場合
最初から自分は花粉症であるという頭がありますし
花粉症を治してほしいとお医者さんに望みます。

しかし実際には金属アレルギーの影響だったり
他の病気が原因だったという事もあるわけです。

そこでいくらお医者さんが説明しても
これは花粉が原因で、自分は花粉症なんだと強く思い込んでいれば
もうその頭でしか人の話を聞きません。
聞けなくなるんですね。

つまりこれが先入観であり
お医者さんの説明も一切通じませんし
聴く耳を持てず、自分の事を客観視出来なくなるんです。

それで、どうして治してくれないのか?
どうしたら治るんだ?と
治らない原因をお医者さんのせいにしてしまうんですね。
自分のせいにされたお医者さんが、いくら花粉症じゃないと言っても通じません。

しかし聴く耳を持ってじっくり話を聴いてみれば
なるほどそうだったのか
実は違う原因だったんだなと納得して受け入れる事が出来るんですね。

聴く耳を持てない、受け入れる事が出来なければ
結局苦しいのは自分自身なんです。

思い込みや否定からは何も始まりません。
そこから先には進めません。
自己の成長の妨げになるだけです。

自分が何か変わりたいと思うなら、相手にどうして欲しいかではなく
まずは自分と向き合い、素直になってみる事。
受け入れてみる事。

そうなるためには自分を客観視出来るようになる事が必要で
どうしたらいいかを相手に委ねるのではなく
自分が努力をする必要があります。
治らない原因や変わらない原因を相手のせいにしない。
これが第一義です。

心理カウンセリングは辛いお気持ちをサポートさせて頂くものであって
問題解決の方法を提供するものではありません。

人間不信だったり相手の事を疑うなら
まずはそういう思い込みの心理に気づき
これはこうだなんて決め付けていないか?という事にこそ
疑問を持ってみてください。

そうして素直に人の話を聴けるように、受け入れられるようになれば
いくらかでも気持ちが軽くなるかもしれませんよ。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



ご意見ご感想、あなたのお聞きになりたい事をお聞かせください。
メールでけっこうですよ。
必ず目を通します。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしています。


公式ホームページ http://kyotocl.web.fc2.com/
eメール kyotocl@gmail.com

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

宮本章太郎プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼