過去を暴露する事によって得られるものとは?

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:メンタル・メディア・ネットカルチャー(話題性・関心事)

たまに芸能人などが
テレビで自らの壮絶な過去を語るような番組がありますが
そんな、とても良かったとは言えない自分の生い立ちを
公共の場で暴露するようなのは
あまりよろしくないように私は思いますね。

テレビ番組としては、数字が取れるのかもしれませんし
ご本人にとっても、辛い過去を誰かに聞いてもらう事で
(というより、心の内を開放する事で?)
少しは気が落ち着くのかもしれません。

ただこういう話は
公然するような話ではないと思います。

それを話して、同情や共感して欲しいのか
惨めに思われるだけなのを承知なのか
暴露本にしてもそうですが
正直聞いてる方は、惨めとか哀れにしか映らないんですね。

他人の不幸は蜜の味と言われるように
きっと皆、好奇の目でしか見てませんよ。

本当に気持ちが楽になりたいと思ってるんだったら
自分の心許せる人にだけ
しっかりと話を聴いてもらえる人にだけ
そういう話を打ち明ければいいんですね。

もしネット掲示板などで
波瀾万丈だった自分の生い立ちを書き込んでみてください。
匿名性の高いネット上で、どんな反応が返って来るか・・・。

例えテレビや芸能人だからといっても
状況は同じです。
公言しない方がいいと思いますね私は。
自分だけが苦しい思いをしてるんじゃないんですから
必ず皆に受け止めてもらえるとは限りません。

もしほんとに心が苦しいなら
ぜひ心理カウンセリングを利用してみてください。

自分の過去を(他者からすれば恥を?)曝す事で
決して心が癒される事はありません。
誰にも言えなかったという苦しみから
少しだけ解放されるだけですよ。
それで気持ちが落ち着いたように錯覚するだけ。

本当は何も解決していない・・・。

自分の人生と本気で向き合った時
今の自分の立場が何であるかなんて関係ないのです。



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