悪ふざけ投稿画像に関する心理作用

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:メンタル・メディア・ネットカルチャー(話題性・関心事)

インターネット上で、悪ふざけを自慢するような画像の投稿が流行ってます。

ニュースなどで大きく取り上げられてますし
損害賠償を請求されるような事件性のある問題行動なのに
どうしてこのような投稿が後を絶たないのでしょうか?

今回は私たちの身近な感覚から、その心理について触れてみます。

例えばですが、パソコンの壁紙画像で
堂々とエロ画像を標準で設定してるような猛者はいらっしゃるでしょうか?

それが自宅で使用してるパソコンなら
最悪家族や友人に見られて嫌悪される程度(悪ふざけの範囲)で終いですが
職場や公共の場で使用するようなパソコンだとどうでしょうか?
単なる悪ふざけでは済みませんし、厳しい罰則があるかもしれません。

そんな事はわかってるでしょうし
まず常識的に考えてやらない人が殆どでしょう。

しかし普段利用しているSNS内や掲示板サイトなどで盛り上がり
お前らの中で誰かそんな事が出来るか?
出来るヤツはスゲェーな、ちょっと職場でやってみろよという話題になり
冗談とはわかってても実際にやってみたら
もしかしたらウケて英雄になるかもしれないと、軽い気持ちのノリでやってみる。

そしたらほんとにSNSで称賛を受けて、英雄に祭り上げられるわけです。

常識的にはないですよ。
常識的にはないですけど、あり得るとは思いませんか?
実際やるかどうかは別にして、自分の中にもそういう思いってありませんか?
壁紙をエロ画像にする話しじゃないですよ、悪ふざけをして英雄になる話です。

そうなんです。
ニュースになってるような悪ふざけは、自分の中ではあり得ないと思ってるだけで
自分の中にあるちょっとした感覚での悪ふざけなら、自分の中にもあり得るんですよ。
ただ悪ふざけ投稿画像は、そんな誰の中にでもある感覚のズレと規模の違いなだけ。
パソコンの壁紙をエロ画像にするのがちょっとした程度の感覚に思ってれば
(あるいは何とも思ってなければ)やる人はやるんです。

このように、その人の中ではちょっとした軽い気持ちだから堂々とやれるんですね。
しかもそれで英雄に祭り上げられるんですから。
英雄じゃなくても注目は浴びるわけです。
それで後々どうなるかなんて考えようとも、思い付きもしません。

だって、本人にとっては大した事のない、ちょっとした感覚なんですから。

で、それを見た人が
こいつスゲェな、楽しそうだしオレもやってみようと
触発されて行動に移すわけです。

それくらいで英雄になれるなら自分にも出来るぞ。
自分ならもっとスゴイ事が出来ると
インターネットにハマり込んでる人ほど周りや状況が見えておらず
その場の勢いと後に得られるであろう称賛の期待感だけに意識が向いてるわけですね。
だから常識ではあり得ない事でも平然とやってのけるのです。

対策としては、インターネット利用者の感覚と認識の違いを変えていく必要がありますが
昨今は若い人のインターネット依存が深刻化してるように
これと同じ問題として扱わなければならず
なかなか歯止めをかけるのは難しいでしょう。

インターネット依存の改善にしてもそうですが
実践的な取り組みとしては、やはり心理カウンセリングの利用が非常に有効ですので
もしご自身やご家族の方でもお悩みであれば
ぜひお気軽にご連絡くださいませ。
解決に向けて一緒に動き出しましょう。



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