問題回避型の、現代若者お悩み事情 ~悩まない人は人生もつまらない~

テーマ:メンタル・メディア・ネットカルチャー(話題性・関心事)

悩みがあるのは、あまり良くない事のように思われるかもしれませんが
例えば心理テストや記憶力、知識を問うような問題に対して
パッと直ぐに答えるような人というのは
ちっとも面白くないですし、淡白な人に感じます。

もう少し悩んだり、頭を捻ったりして答えないと
せっかく楽しんでもらおうと出題してるのに
これはこう、これはこうと、まるで主張するかのように答えられても
出題者にとっては面白味に欠けるんですね。

これがテレビ番組なんかだと
観てる視聴者も面白くありません。

あれこれ悩んだり考えたりするから面白いんですね。
正解であっても不正解であっても
パッパパッパ答えられたら、実につまらないものです。

このような面白味に欠ける、淡白な人というのは
若い世代の現代人にはよく見られますし
○か×か、イエスかノーかの答えだけを求める
正解思考型・あるいは問答型の人間だと言えます。
(決まりきった答え、もしくは少しひねった程度の答えしか返って来ない
ステレオタイプと言ってしまえばそうなのかな)

ですから例えば、人間関係のような答えのないような問題でも
これで正解といった、何か答えを欲するんですね。

それで答えが見つからなければ
正解を得られるまで、その事で物凄く悩み続けるのです。

人間関係のような問題に、答えや正解なんてないですから
いつまで経っても問題が解決する事はありません。

問題を突き付けられる事に不慣れなんですね。
答えを求める事で、問題を避けようとしてるわけです。

何にでもパッと答えを出す(決着を付ける)と
本人はそれで気分がスッキリするかもしれませんが
答えが出せないような問題の場合、あるいはそれが不正解であった場合は
精神的に大きなショック(ストレス)になってしまいます。

これがまた深刻な心の悩みに繋がるわけですね。

いずれにしても、悩まないように悩まないように
問題を避けて答えだけを求めるような人は
人間的につまらないです。
面白味に欠けます。

これは決して、そういう人はダメ人間だと言ってるのではないですよ。

そうではなくて、もっと人間味のある
悩みという問題にも動じない、深みのある人生を歩みたいなら
悩みという問題に直ぐに答えを出すのではなく
悩みという問題と、じっくりと向き合ってみましょうよという事。

本人は問題を回避すれば、それで安心かもしれませんが
問題は回避し続けたところで、いつかなくなる事はありません。

そんな考えもしない、悩みもしないような人生は
周りから見てもつまらないものです。
そういう人間に映ります。

人は考え、悩むから成長するのです。
悩む事でようやく
心豊かで、抱擁力のある人間に成長出来るんですね。

何でもパッパと答えを出すだけの人生なんて
生きててもつまらないと思いますよ。

自分がテレビの視聴者なら、そんな自分という人生を観て
この人は生きてて楽しいだろうなと思えるでしょうか?

それならそれで、私は全然構わないと思いますが。



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宮本章太郎
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宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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