なぜケンカをするほど仲が良いのか?

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:なるほどおもしろ心理学

私ね、ケンカが出来るんならいくらでもしたらいいと思うんですね。

相手を罵ったり否定するのがケンカではなく
自分はこう思うと意見を述べたり口論するのがケンカだと思うんです。

だから相手を押さえ付けて懲らしめてやろうだなんて意識でするようなのは
ケンカではなく、ただの支配です。
ケンカをするなら、そこに反省がなければいけません。

反省とは、自分のやった事、あるいはその内容を振り返る(省みる)という事。
謝罪する事が反省なのではありません。

何の反省もなく、ただ言い争うだけのケンカなら
する意味はないと思います。
自分の不満解消や、ストレス発散のためにしてるだけなんですから。
もちろんその根底には、相手への支配というものがあります。

ただし、私が一番恐ろしく感じるのは
ケンカも出来ない、お互い口も聞かないような状態になってしまう事。
例え不満だらけだったとしても、ケンカが出来るならまだマシです。
口も聞けない状態にまでなると、関係の修復も困難を極めますからね。

ケンカも出来ず、言いたい事も言えなくなると
話し合いや口論どころではありません。
一方的に感情だけが暴走して、相手に対する憎悪しか湧いて来なくなります。

ケンカとは、お互いの関係をより良くしていこうとする
一種のコミュニケーションツールですので
ケンカをするなら、後で必ず振り返る必要があります。
何も振り返らないなら、ただのストレス発散や欲求不満の解消です。
そこで相手を罵る必要はありませんし、人格を否定する必要もありません。
皆さんここを勘違いして、ケンカはいけないものだと思われてるんですね。

いくらケンカをしてもいいと言っても、もちろん暴力はいけませんよ。
ケンカの域を超えたら、それはケンカではないですから。
しなくてもいいケンカまでわざわざする必要はないですし
ケンカっ早い事がいいわけでもないのです。

ケンカとは、お互いの主張のぶつかり合いだとも言えます。
ですからつい感情的になってしまうものですが
もしケンカをするにしても
相手を尊重する意思は忘れてはいけません。

人が感情的になってる時に
相手を尊重するなんてなかなか難しいですけどね。

ケンカをするから仲が良いのではなく
ケンカが出来るという状態が、既に仲が良いと言えるのかもしれませんよ。
そしてその後に、お互い相手へのフォロー
気遣いや思い遣りも忘れてないでしょうからね。
言いっぱなし押さえ付けっぱなしでは
それはケンカではなく、ただの憎しみ合いです。
決して傷つけ合う事がケンカなのではありません。



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