正々堂々と自分を生きる
人の心には、不安という心理があります。
不安さえなければ、何かに怯えて生きる事もなく
もっと生きやすくなるかもしれません。
しかし人の心から、この不安をなくしてしまえば
本当に生きやすくなるのでしょうか?
もし今現在、心から人生が充実していて
一切何の不安もなく、自信に満ち溢れてるという人がいたら
それはそれで、本当に幸せだと言えるかもしれませんね。
何せ将来にも不安がないのですから。
しかし人には老いがやって来ます。
自分の思いとは裏腹に、段々体の自由が効かなくなるんです。
いくらそんな事は承知の上だったとしても
自分では思ってもいないところから
身体機能の衰えや、病気というものが表れるんですね。
それでも不安はありません。
もしかしたら大震災などの自然災害に遭うかもしれませんが
全くそんな兆候もなく、今までそんな被害に遭った事もない。
自分のところは大丈夫だろう。
仮に起こったとしても備えは十分にしてあるし
乗り越えられる自信もたっぷりある。
だから不安なんてありません。
とにかく何が起ころうとも
全部承知の上だし、覚悟も出来ている。
不安なんて感じない。
そんな人がいたとしても
実際現実に自分の身に、何か変化が起こったら
不安のない事が、むしろ心の仇となるんですね。
そのギャップに苦しむ事になるのです。
更に言えば、自分の身に起こる事だけでなく
自分の大切な人の存在に、変化があるかもしれないんですから。
人は不安があるからこそ、実際自分の身の上に何か起こった時でも
受けるストレスを和らげる事が出来ますし
そのための心の準備も、事前に出来るわけですね。
もしほんとに不安がなかったら
それまでは不安を感じず幸せかもしれませんが
不幸な環境の変化などを、実際自分の身で体験した時に
大きな衝撃(ストレス)となって襲ってくるんですね。
その衝撃は計り知れませんし、とても受け止めきれるものではないでしょう。
いつも不安で溢れてるような状態だと
生きていくのに支障があるかもしれませんが
全く不安のない人生というのは
むしろ人の心理にとっては好ましくないんですね。
不安がなくて良いのはその時だけ。
不安なんてない方がいいなんて考えずに
不安と上手に付き合っていく方法
上手く利用してやる方法を、心理学を使って一緒に模索していきましょう。
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