好き嫌いが経験不足に繋がり、やがて悩みの原因にもなります

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

何かをやる、何かをするという事は、好きか嫌いかとかではなく
何でも経験なんです。
モノの基準を、好き嫌いで見ていてはいけません。

例えば子供の頃に、親の代わりに電話に出るという経験でも
どこかでキッチリ研修を受けてから、電話対応するわけではないですよね。

わけもわからないまま、とりあえず受話器を取ってもしもしと言う。
そしたら相手さんは、対応してるのが子供だなとわかるので
向こうの方からちゃんと丁寧に応対してくれます。
何だその電話対応の仕方は!なんて感情的にはなりません。

そうやって何回か電話に出ているうちに
こういう時はどう対応すればいいのか
電話対応とはどういうものなのかを覚えていくのです。
これが経験ですね。

しかしこのような経験を全くしてないと
大人になってから社会に出る時に困るのは、自分自身なんです。

経験するという事に、失敗だの何だのはありません。
失敗も含め、何も経験しない事こそ、人生の中での大きな失敗となるのです。

ですから、やるという事は経験を積むという事であって
上手く出来るかどうか、失敗しないだろうかどうかではなく
そうして物事を、世の中を“知る”という事なんであります。

やらなければ何もわかりません。
好き嫌いばかり言って経験もしてないから
何かあった時でも全く対応出来ずに困るのです。

正直、大人だからといって
どこか大手企業の電話窓口のように
キッチリ電話対応出来る人なんてそうはいませんよ。
ご自身も含めて皆さん、大抵はいい加減で適当な場合がほとんどじゃないですか?
適当と言ってもほんとに適当という意味ではなくて。

ただ企業研修みたいなのを受けてないからといって
皆さんそれぞれ、それなりに対応は出来ますし
大人になって今まで電話の経験もないからと
子供のような対応をしていても通じませんよね。
もちろんそれ以前に、そんな子供みたいな対応をする人はいませんが。

つまり経験を積むという事は
それがキチッと理想通りに出来るかどうかではなく
何回もやって覚えるというだけの事なんです。
内容の良し悪しではありません。

それも嫌だからしたくないと言ってるのでは
そりゃ経験不足の子供のようなやり方しか出来ませんよ。

ここでは電話対応についての経験のお話をしましたが
これはどんな話でもそうですよ。
悩み事に対しても、やらず嫌いで経験しないから
上手く対応出来ないのです。
経験を積めば対応の仕方もわかりますし
慣れてしまえば心のコントロールの仕方も学べますから
そしたら悩みという精神的負担も減ってくるでしょう。

だからといって中身を振り返らず、しかもイヤイヤやってたのでは
経験して覚えたり、学ぶつもりがないわけですから
いつまで経っても慣れる事はなく、同じような悩みでずっと悩み続けるんですね。
経験したら、その内容を振り返ってみないと意味はありません。

何でも経験を積めば
特に難しく考えなくても、何とか対応出来るようになってくるんです。

イヤだ、やりたくないといって何もやらずに
いつまでも子供のような対応しか出来ないでいると
経験不足で何事にも対応出来ない人間になってしまいます。

そしたらやりたくないと言ってやらない事が
悩みの原因にも繋がってるんだという事にも、気づけるのではないでしょうか。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

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