心理カウンセリングの現場から訴える、情操教育の必要性と重要性 ~人生は常に学びである~
小さい子供というのは、大ごとになるような些細な事でも
遊び感覚で平気でやってのけます。
自分の行動があとでどうなるかなんて
いちいち考えて動いてません。
例えば万引きなんかだと
大人であれば窃盗罪でとんでもない行為なわけですが
子供は悪い事とはわかっていても
遊びと同じレベル、遊びの延長線上でさらっとやってしまうんですね。
まるで軽いイタズラ感覚です。
怒られても返せば済むだろう程度なんですね。
もちろんよっぽどの事でもない限り
それで穏便に済む場合が殆どですが
子供は後になって取り返しの付かないような事でも
感覚のレベルに違いはありません。
物事の区別や判断がまだまだ甘いのです。
ですから何の悪気もなく平然とやってのけるんですね。
それを事前に教育として
こういう事をしちゃいけないんだよと教えてたとしても
まずもって何でしちゃいけないのかがわかってませんし
きちっと理屈で説明してたとしても
その時の自分の感情だけで(感情が優先して)動いてしまいますから
上手く自制が出来ません。
これは幼ければ幼いほど如実に現れます。
交通ルールでも
大人は道路に飛び出しちゃいけないと教えます。(もしくは怒ります)
もし対象が大人ならば、なぜ飛び出しちゃいけないのか
わざわざ説明しなくてもわかります。
しかし対象が子供だと
言われた事は頭の中に入ってるんだけど
まだ考える力が未発達のため、養われてないために
とっさの時にはそんな事も忘れてしまい
自分の思ったままの行動を取ってしまうんですね。
だからいくら口で説明したところで
すぐボールを追いかけて飛び出したりするんです。
今その瞬間、目の前で起こってる事
自分のやってる事だけが全てで
周りの状況なんて目に入ってませんし
これから起こるであろう事なんて予測もしてません。
これは親の教育がどうとかではなくて
これが子供の習性なんです。
何もその子が頭が悪いからでもないんですね。
この習性から社会問題となってるものの一つに
イジメの問題があります。
大人から見れば、イジメはとんでもない問題行動ですが
子供自身からすれば
それは遊びの延長線上のものであり
単にジャレてる程度のものが過剰になってイジメになってたり
個人的に嫌いだから嫌がらせしてるようなものだったりします。
要は遊び感覚なんですね。
そんな感覚のままで大人へと成長していくと
イジメが陰湿化してしまい、段々と行動も過激になり
社会へ出て働くようになっても
これはずっと変わらないわけです。
つまり、考えが幼い
幼稚だという事ができます。
まだまだ心も頭も成長できてないんですね。
イジメる人そのものが悪者だからではありません。
何かしらの要因で未だ成長出来ないまま
子供の習性が行為に現れてるだけなんです。
少し話はそれましたが・・・。
これらの事を何も理解しないで
直ぐにイジメ=悪い、問題行動だと捉えてしまうと
本当のその子の姿を何も見ていない事になりますし
一方的に悪者扱いされた本人は
ますます問題行動を起こしたり、非行に走ったりするのです。
それでイジメられて苦しんでる子は
同じように遊び感覚程度のものとしてやり過ごす事が出来ればいいのですが
本人にとっては大問題として圧し掛かってくるわけですから
反抗も出来ず、その重圧に耐え切れずに
一人悩みを抱えてしまう事になるのです。
人間一人一人
それぞれじっくり向き合ってあげる必要があります。
もちろん皆が皆、全員とじっくり向き合うなんて出来ませんから
身近な人が向き合ってあげればいいんです。
誰か人を敵視して問題が解決するという事はないんです。
それだけでは難しい、わからないというなら
心理カウンセリングなど、他にいろんな環境も利用する事が出来ます。
問題というのは、問題を起こしてる本人だけではなく
問題が起こるような周りの要因にも目を向けない事そのものが
既に問題であると認識しながら
今抱えてる問題と一緒に取り組んでいきたいですね。
ご意見ご感想、あなたのお聞きになりたい事をお聞かせください。
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