なぜ人は自分の好きな人の事をもっと知りたいと思うのか?
自分が物凄くファンな人がいる。
人じゃなくても、この人の作品が好きだというものがある。
その人は音楽家、ミュージシャンだとしましょうか。
その人の音楽を聴いてるととても共感するし、感動もする。
でもその人は全然売れてません。
こんな素敵なものを他の人にも知ってもらいたい。
こんなに感動して素晴らしい作品なのに
世間的には知られてないのか何なのか
その作品の素晴らしさに誰も気づいてないんです。
もしかしたらこんなに感動してるのは自分だけ?
それともただ知られてないだけでしょうか?
真相はわからないんですが
とにかく世間一般には話題にもなってません。
こんなに素晴らしいのに、こんなに感動するのに
何で誰も見向きもしないんだろうか?
よし、じゃあ自分が売ってあげよう。
この作品を広めてあげよう。
そしてこの感動を、もっと多くの人に伝えるんだ。
これがいわゆる、プロデュースと言われるものなんですね。
自分がこの作品のファンだから、その人のファンだから
売れてないなら代わりに自分が売ってあげよう、広めてあげようと
その人本人ではなく、他の人が別の能力を発揮して相互に支え合う。
それでミュージシャンは自分の音楽が売れますし
プロデューサーは自分の能力で、もっと多くの人に伝えたいという想いが叶い
お互いにとってメリットになるわけですね。
これは本当にその人のためにと思ってなければ出来ませんし
結果、最終的には自分のためになって返ってくるんです。
この部分に不可能を可能にする仕組みの、基礎があるのです。
音楽の才能があるからといって
その曲が売れるわけではない。
ミュージシャンにプロデュース能力がなくても
他の人にその能力がある。
しかもファンで、本当にその人のためを想ってる。
こうしてお互いの才能を持って補う事で
両者にメリットが生まれるわけなんですね。
これが人の持つ、才能と価値の創出の仕組みであります。
少し難しいでしょうか?
もしこれをカウンセリングに置き換えるなら
私には心理療法で、お悩み解決のお手伝いが出来る(その能力がある)
(プロデューサーの立場)
あなたは頑張ってるんだけど、なかなか解決出来ないので
他の人に力になってもらう。
(ミュージシャンの立場)
私は私で、あなたのお悩み解決のために専念出来ますし
あなたはあなたで、ご自身の持つ才能を存分に発揮出来ると
こういうわけなんですね。(他の能力、自分の得意な事に専念)
そこにお互いの持つ能力での支え合いが生まれ
互いにメリットになるわけです。
つまり相互利益ですね。
お金の利益ではありません。
能力としての人間的存在価値です。
才能や能力というのは
何も特別スゴイ事が出来るかどうかというものの事ではありません。
その人それぞれが持つ、生きていく上での単なる役割のようなものです。
人間は、一人で勝手にやったらええやんじゃなくて
相互にカバーしあいながら生きていく、社会性の生き物です。
自分に出来る事は自分でやって
自分に出来ない事は他の人に協力してもらう。
そうすれば出来ない事も可能になるんです。
自分一人で何とかしなければと考えずに
もう少し柔軟に考えると
今よりもっと生きやすくなるかもしれませんね。
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