マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

行動を促す質問

2020年6月7日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:子育てママのビジュアルコーチング

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 夫婦問題 相談受験勉強 モチベーションコーチング やり方

部下に指示をする、或いは子どもにお願いをする際、どうやったら快く動いてくれるか。今回はそのあたりの話をしてみたいと思います。

よく「人は期限が定められると行動する」と言いますが、本当にそうなのでしょうか? 逆に期限を決めると、行動を制限される気がしてモチベーションが下がる場合があると思います。

例えば、帰る間際になって「明日までにこれをまとめてくれ」と上司に言われたら、納得感もなく嫌々行なうことになります。結果、不満が残っただけで達成感も自己重要感も満たされません。

日曜日、子どもが友だちと外で遊ぼうと家を出る直前に、「午前中に宿題をやってから遊びなさい」と言ったら、子どもからどのような返事が返ってくるでしょう。

期限を決めて何か行動してもらう時には、相手に決めてもらうのが望ましいカタチです。それは人が決めた期限と自分が決めた期限だったら、自分で決めた方が行動しやすく、やらされ感がなくなくなるからです。

資格

行動を促す質問


ではどのようにお願いすると、相手にこちらが意図した行動を促すことができるのか、その質問の事例をあげてみましょう。

上司が部下に「一週間後に使う資料だけど、どれくらいでできそう?」という聞き方をすると、部下が一週間以内でできるのなら明確な日にちを答えることができます。

「一週間後」という、こちらの意図する答えが返ってくるように理由を添えると、部下は上司の要望に答えやすくなります。

ただ、それに答えてくれた後のフォローが大切で、行動してくれたらすぐに褒めて「行動したら感謝される」という記憶を相手に残します。


このように私たちは、反復と強い感情が伴ったものを記憶に留めるという脳のクセがあり、過去の記憶に基づいて実行するかしないかを決めています。

例えば、子どもが脱いたものを洗濯カゴに入れたら、すぐに「カゴに入れてくれてありがとう」夕食の時も「カゴに入れてくれて助かったわ」翌朝も「昨日は、自主的にちゃんとできる子なんだと嬉しかったよ」

というように、何度も喜んでもらえる体験を子どもの記憶に刷り込むことで、「脱いだものをカゴに入れるだけでこんなに喜んでくれた。また褒めてもらいたい」と自己重要感がアップされるので自主的な行動が定着してきます。

すべてを一度にやろうとしても無理がくるので、まず子どもに対して実践してみて下さい。



今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「安心感の原則」
相手を否定しないコミュニケーション法



【小さな実践】
あなたが「ありがとう」と言っている場面で、ありがたいと思った理由をノートに書き出し、反射的に「ありがとう」が出てくるようにトレーニングする


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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