トートモデルは目的達成のフォーマット「NLP」6

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

今回は前回の「フローは新たな思考パターン「NLP」5」からの続きで、仮説検証しながら変化していく「トートモデル」についてお伝えします。

トートモデル


NLPのトートモデルは、目的を達成するための大切なプロセスのフォーマットのようなもので、個人でも組織でも応用できます。

まず、最初に「T・O・T・E(トート)モデル」とは、問題解決の”プロセス”を示したTest・operate・Test・Exitの頭文字です。この一連の流れが問題解決や目的達成に必要なプロセスになるので順をおって説明します。


【Test(テスト)】
今の状況を観察して目的までのギャップの分析。やりたいことや目的に到達するために現在の状況と達成時の状況のギャップを分析するので目的の成果を明確にする必要があります。

「あなたは何を実現したいのか?」


【operate(実行)】
現在の状況と達成時の状況のギャップが理解できたら、そのギャップをなくすための行動や情報を集めます。

「※アウトカムを手に入れるために何をするのか?」
「上手くいかなかった時、他にどのような選択肢があるのか?」


【Test(テスト)】
operate(実行)で、現在の状況と望ましい状態のギャップをなくすことができたかどうか確認する。

「現在の状況と望ましい状態のギャップがなくなったことが何故解るのか?」


【Exit(出口)】
望ましい結果が出るまで、Test・operate・Testを繰り返して目的を達成する。達成したことが確認できれば、トートモデルのプロセスは終了です。


このようにNLPの考え方には、失敗という概念が無く、「全てはフィードバック(学び)しかない」この考え方で行なうのがトートモデルのプロセスで、「Exit(出口)が見つからなければ、また戻って違うやり方でやってみる」これを繰り返します。

脳科学

アウトカム


operate(実行)のところで出てきた「アウトカム」は、NLPでは基本になる考え方ですが、アウトカムは医療機関などでは「成果」「結果」「目標」の意味で使われています。

ただ、NLPでは解釈が少し違い、「○○したい」「○○したくなる」などのポジティブな感情が湧く「望ましい未来」を描くというニュアンスが含まれています。

NLPは、「すでにそうなっている未来を描く」ことを重要視し、その未来では何が聞こえるか、何が観えるか、どんな気持ちなのか、などの具体的なシーンを五感をフル活用して疑似体験します。

イメージした未来から現在に向かって「この状態を実現するためには何が必要か?」と、現在の自分に質問し、具体的な課題や手段を探っていきます。

このアウトカムを使いながら、トートモデルのプロセスを実践すれば、今の状態と未来の状態のギャップをなくすための目標や手段が明確に観えてくるようになります。

私自身もNLPを学んだ時には何度となくアウトカムを実践してみました。自分で自分に質問するより、誰かに質問やそのタイミングを打ち合わせしてやってもらった方が効果的なので、是非、実践してみて下さい。


あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「複雑な生き方からシンプルな生き方へ」
複雑な生き方とシンプルな生き方

「セルフイメージを簡単に変える方法」
プライミング効果の応用



【小さな実践】
少し頑張れば叶えられそうな目的を設定してトートモデルを実践してみる


 

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