思い込みの分岐点

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

私は子どもの頃から「思い込み」が強いと自覚しています。振り返ってみると、思い込みが強くて良かった面と悪い面があります。

面白いもので、この「思い込み」だけは大人になった今でも天下一品。しかし、「思い込み」が全て悪いわけではありませんが、ただ、この思い込みだけは捨てた方が良いものがあります。

これは「固定思考」です。

どういうことかと言うと、「才能」「知能」「性格」この3つは一生変わらないと思っている人は「固定思考」の生き方をしている人です。

一方、いくらでも変えられると思っている人は「成長思考」の人。この「成長思考」と「固定思考」の考え方は、スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドウェック氏が20年に渡って研究したそうです。


成長思考と固定思考


「固定思考」の人は、物事をどのように考えるかと言うと、亀はいくら努力してもウサギには勝てないと思っているので、コツコツと努力するのを嫌がり、内気でモチベーションが低い。

一方、「成長思考」の人は、亀でも努力とやり方しだいでウサギにも勝てると思っているので、何事もコツコツと努力を積み上げて物事を前向きの捉えます。

例えば、職場で上司にダメ出しをされても「成長思考」の人だったら「今度は頑張ろう」とか「もっと経験をつもう」と前向きになります。

一方、「固定思考」の人は、「自分は能力がない」とか「上司は自分のことを嫌っている」と後ろ向きになります。加えて「固定思考」の人は鬱になりやすく、治りにくいと言われています。

夫婦関係においても、成長思考の人は成長を重要視しているので、多少の性格のズレがあったとしても、互いの意見をすり合わせしながら、理解し尊重し合える関係性に発展します。


ここまでお伝えしただけで「成長思考」に変えた方が良いことは分かって頂けたと思います。では、「固定思考」から「成長思考」に書き換える前に、あなたはどちらの思考なのか。

1,スキルや技術を磨くことはできるが、才能、知能、性格は変えられない
2,才能、知能、性格は努力次第で少しは変えることができる
3、才能、知能、性格は、その気になればどこまででも変えられる

成長思考が何番か、もうお分かりだと思います。

成長思考に置き換えるのは、至ってシンプルで、「成長の努力を惜しまなければ永遠に成長し続ける」ことを信じることです。

つまり、成長できる要素を集めてそれらの回数を増やす。スキルを磨く、読書、成長思考の人とのコミュニケーション、これらの回数を増やすことで、脳もそれに伴って成長します。


少し本題から逸れますが、岐阜県に標高875mの高原にある「ひるがの分水嶺公園」の清水は分水嶺で2つに分かれ、片方は太平洋に一方は日本海に流れています。

ひるがの分水嶺

このように人生も「成長思考」と「固定思考」では、まったく別の人生を歩むことになります。人間は成長しようと思えば、いくらでも成長できます。せめてこの思い込みだけは置き換えてみましょう。


参考になれば幸いです。



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「人間関係の悩みは選択理論の法則で解決
人生は自ら選択している選択理論



【小さな実践】
成長思考に変えるには、成長に伴う要素の回数を意識して増やしてみる

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